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ルカ・グァダニーノがバロウズの自伝的小説を映画化 ダニエル・クレイグ主演「クィア QUEER」日本版ポスター&予告編

2025年3月14日 08:00

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狂おしい恋心
狂おしい恋心
(C)Yannis Drakoulidis

君の名前で僕を呼んで」「チャレンジャーズ」のルカ・グァダニーノ監督最新作、ダニエル・クレイグ主演のラブストーリー「Queer(原題)」の邦題が「クィア QUEER」に決定。日本版ポスタービジュアルと予告編映像が披露された。

物語の舞台は、1950年代のメキシコシティ。小さなアメリカ人コミュニティで、孤独な日々を過ごすアメリカ人元駐在員リー(クレイグ)はある日、行きつけのバーで、町にやってきたばかりの若く美しい青年ユージーン(ドリュー・スターキー)に出会い、次第にのめり込んでいく。強い日差しが照りつける乾いたメキシコの地、汗とテキーラで汚れたベージュのツーピース、バーで交わされる熱い視線、そして孤独な家に残されたタイプライターとタバコの吸い殻の山――50年代アメリカのビート・ジェネレーションを代表する作家ウィリアム・S・バロウズの自伝的同名小説を、グァダニーノ監督が繊細かつ艶めかしいタッチで描き出す。

原作は、作家バロウズが謎多き人生を赤裸々に綴り、一度は出版を封印した自伝的小説。トレント・レズナー&アッティカス・ロスが手掛けた音楽と、ニルヴァーナ、プリンス、ニュー・オーダーらの挿入歌、ファッションの新しい軌道を創り上げたJW Andersonのジョナサン・アンダーソンによる衣装で、愛する相手と心身共にひとつになりたいと切望する男の生きる世界を具現化する。

公開された予告編では「言葉なしで、君に触れたい」と、究極の愛を探し求める姿が映し出される。「我々は、途方もない世界の、孤独なカケラだ」というリーの言葉から始まり、繁華街の夜道で通りすがりのユージーンと目が合い、一気に恋に落ちる出逢いの瞬間や、彼の気を引こうとおどけて挨拶するチャーミングな姿が紡がれていく。ユージーンは好奇心に輝く瞳で未知の世界については知りたがるが、自分のことはほとんど語らない。感情を露にすることもなく、限りなくミステリアスな存在のユージーンに否応なしに惹かれていくリー。恋の行く末が気になる映像となっている。

5月9日に東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。

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