「ばけばけ」新キャスト発表 主人公のお見合い相手役で寛一郎が朝ドラ初出演
2025年3月4日 14:00

本作は、松江の没落士族の娘・小泉セツをモデルとしたオリジナル作品。トキ(髙石)は、明治時代の没落士族・松野家の一人娘。外国人の夫と共に「怪談」を愛し、急速に西洋化が進む明治の日本の中で埋もれてきた名も無き人々の心の物語に光をあて、代弁者として語り紡いだ夫婦の物語が描かれる。ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとしたセツの夫・ヘブンをトミー・バストウが演じ、脚本は映画「子供はわかってあげない」やドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」などのふじきみつ彦。

今回発表されたキャストたちは、トキが松江で出会い、ともにたくましく支えあう仲間と、小泉八雲がモデルであるヘブンを松江に導くキャラクターを演じる。

寛一郎は、トキのお見合い相手・山根銀二郎役で朝ドラに初出演。「虎に翼」にも出演した円井は、トキの幼なじみ・野津サワを演じる。
「まんぷく」以来の朝ドラとなるさとうは遊女のなみを演じ、朝ドラ初出演の佐野は島根県知事の江藤を演じる。
キャスト陣、役柄、制作統括・橋爪國臣氏のコメントは以下の通り。
キャストの皆さんのお名前を拝見した時に驚きました。いつかご一緒出来たらとひそかに思っていた方々だったので、まさかこのような形で『ばけばけ』の世界を一緒に生きていけるなんて夢にも思っていませんでした。不思議で特別なご縁を感じています。
トキを支える身近な人たちがこのような方々で、トキとしても私としても本当に心強く、何より撮影が楽しみです!!
鳥取県因幡の貧窮足軽の次男として生まれ、極貧生活の中で育つ。厳格な父のしつけのもと、時代が変わってもなお、武士としての生き方を貫いていた。トキとお見合いすることになる。趣味は浄瑠璃や怪談で、読むことも語ることも楽しみのひとつ。
個人的には、これまで時代劇に携わる機会が多かったのですが、明治時代を舞台にした作品は今回が初めてで、とても新鮮な気持ちで臨んでいます。急速な近代化によって社会が混乱し、旧来の価値観を持つ人々との対立が際立った明治初期。そんな時代の変化を見つめながら、主人公・トキが懸命に生き抜く姿が、楽しくもどこか切なさを秘めた、時代の空気を感じさせる物語となっており、脚本を大変楽しく読ませていた だきました。 私が演じる役は、武士階級の没落によって貧しい家に生まれ、お見合 い相手として主人公・トキに出会う人物です。彼は誠意にあふれ、洞察 力があり、周りへの配慮を忘れない澄んだ心の持ち主です。 作品の一部になれるよう、頑張ります。
元下級武士の娘で、トキの親友で幼なじみ。貧しい家に生まれ、いつか不自由ない生活を夢見る家族の期待を一身に背負いながら育つ。安定した生活を手に入れるため教師を志す。ちょっと変わったトキのことをありのまま受け入れ、唯一無二の親友である。
トキの幼なじみ、サワを演じさせていただくことになりました。誰かを思い、信念を背負い、 トキともまっすぐに向かい合うたくましい人だと思います。 夢を追う中でその夢が時に仇(あだ)となる部分も我々には少なからず あるはずで、その希望さえも絶望を生み、恨んでしまう日もある。『ばけばけ』を通して、サワを通して、特別になんてなろうとしなくて 良い。あなたはあなたで、もうとっくにすばらしいのだからと伝えてい きたいと思っています。
農家の家に生まれ、八人兄弟の長女として貧しい暮らしを支えてきた。借金を背負った家族を養うために天国遊郭の遊女となる。境遇に沈まない、明るくたくましい女性。没落して近くに引っ越してきたトキをなにかと気にかける。
脚本のふじきさんが「何も起きない物語を書いています」とコメントされていて、わたしはこのチームの中に入った途端、「いやそんなこと ない、めちゃめちゃ起きてる!!!」と思いました。でも実際、自分自身 に起きた大きいように感じる出来事って、案外ハタから見たらそうでも ないことだったりするものです。 それが今回のキャラクターたちがドタバタと問題を起こすことで、愛ら しく見える作品なんだなぁ、すごいや。『ばけばけ』に出演させていただくことは、ひとつの夢でありました。ありがたく楽しませていただきます!
島根をこよなく愛し、島根を日本が誇る一流の県へ押し上げようと情熱を燃やす知事。これからの時代を担う若者たちには英語教育の充実が不可欠だと考え、本場の外国人教師を求めていた。県の未来を切り開くべく、ヘブンを島根に招く。
島根県知事役をとお声がけいただきワクワクするのと同時に、松江出身の俳優として責任の重さを感じています。松江では“ヘルンさん” と親しまれている小泉八雲とセツの二人を引き合わせた水先案内人でもあるのですから。当時の知事であった籠手田安定は、前任が彦根の 知事にあたる役職で彦根城を解体から守った人物。朝ドラ出演は初め てですが、大河ドラマ『西郷どん』で彦根藩主、井伊直弼を務めたことも思い返され、浅からぬ因縁を感じています。
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