【第97回アカデミー賞】主演女優賞はマイキー・マディソン　「ANORA アノーラ」で初受賞

本作は、ショーン・ベイカー監督（「フロリダ・プロジェクト　真夏の魔法」）が、米ニューヨークを舞台に、若きストリップダンサーのアノーラ（マディソン）が自らの幸せを勝ち取ろうと全力で奮闘する、等身大の生き様を描いた物語。アノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司・イヴァン（マーク・エイデルシュテイン）と出会い、彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5000ドルの報酬で“契約彼女”になる。ふたりは休暇の締めくくりに、ラスベガスの教会で衝動的に結婚するが、ロシアにいるイヴァンの両親に猛反対される。第77回カンヌ国際映画祭で、パルムドールを受賞した。

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ロサンゼルス出身のマディソンは、幼少期から騎手になる訓練を積むも、14歳で俳優志望に転向し、同時期からホームスクールで教育を受ける。2013年、短編映画「Retirement」と「Pani's Box」で俳優デビュー。短編「Bound for Greatness」（2014）を経て、青春恋愛映画「Liza, Liza, Skies Are Grey」（15）のヒロイン役で長編に初出演し、ドラマ「Better Things」（16～22）のメインキャストに選ばれてキャリアを積む。「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」（19）や「スクリーム」（22）の演技で注目を集めた。

「ANORA アノーラ」でマディソンは、第50回ロサンゼルス映画批評家協会賞、第77回英国アカデミー（BAFTA）賞などで受賞を重ねた。そして臨んだ第97回アカデミー賞で、オスカー像を手にした。