R・ゼメキス監督の最新作は動かない「バック・トゥ・ザ・フューチャー」!? 幾世代もの家族の愛と喪失、記憶と希望の物語
2025年2月21日 18:00

「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス監督、主演のトム・ハンクスが再びタッグを組んだ「HERE 時を越えて」の新たな場面写真が披露された。本作は、地球上のある地点に固定カメラを設置し、その場所に暮らす幾世代もの家族が交差して描かれる、愛と喪失、記憶と希望の物語。つまり、動かないカメラで時空を越える、ゼメキス監督の代表作「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の精神を引き継いだとも言える作品になっている。

映画は、恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会い、悠久の時を越えてその場所に家が建ち、いくつもの家族が入居しては出てゆく姿を心揺さぶるドラマと共に前代未聞のスケールで描く人間ドラマ。地球上のある地点にカメラが固定され、その視点が捉える場所で生きるものたちを映し出すことで、紀元前から現代までを往き来する壮大な時間旅行をひとつの舞台で描く。

「すべては、ここ(HERE)で起こる」というテーマのもと、家族の愛と喪失を追ううちに、観る者ひとりひとりが、かつて自分が暮らした部屋を思い出さずにいられない。喜びも悲しみも、そこで過ごしたすべての瞬間の愛おしさに心が震え、未来へと優しく背中を押してくれる。
場面写真には、幾世代もの家族が登場するなかで中心となるキャラクター、リチャード(トム・ハンクス)とマーガレット(ロビン・ライト)の10代から70代までの人生の重要な瞬間が、“家”と共に映し出されている。


結婚を誓い合った日、家族が増えた日、クリスマスパーティーや還暦祝いなどがすべて同じカメラアングルで切り取られるほか、リチャードの両親アル(ポール・ベタニー)とローズ(ケリー・ライリー)が初めてこの家を訪れた若かりし頃のシーンや、さらに時をさかのぼり、この家に初めて住んだ家族の姿など、まるで観る者が家の一部となったかのように、ここで起こるすべてを目撃することになる本作を象徴する11枚が集められている。

家そのものが重要なキャストとしての役割を果たす本作について、ゼメキス監督は「数百年前に建てられた家に泊まった時、石の壁を見ながら、いったい何人が私の座っているこの場所を通り過ぎていったのだろう、と考えた。その人たちすべての、恐怖、幸福や悲しみ、病や健康といった人生模様を想像してみた。窓や壁はずっとそこにあって、たくさんの人があのドアを通りぬけていった」と、目には見えない物語の重要性を語っている。
「HERE 時を越えて」は4月4日から公開。なお、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズの新吹替版は、現在日本テレビ系「金曜ロードショー」で3週連続放送中。本日2月21日は「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」が放送される。
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