高橋文哉、盟友犬“さくら”は「最高のパートナー!」 犬にまつわる小学生時代のエピソード明かす
2025年2月20日 22:00

小説家・馳星周の直木賞受賞作を映画化した「少年と犬」の完成披露試写会が2月20日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演を務める高橋文哉と西野七瀬をはじめ、伊藤健太郎、伊原六花、斎藤工、瀬々敬久監督、そして多聞を演じたシェパード犬のさくらが登壇。それぞれの犬にまつわる心温まるエピソードに会場は酔いしれた。

約2カ月という撮影期間中、多聞を演じたさくらは、さまざまなキャストたちと時間を過ごしたが、なかでも高橋と西野とはかなりの長い時間を共にした。高橋は撮影を振り返り「最高のパートナーでした。さくらのおかげで撮れたシーンもたくさんあった」と感謝を述べると「撮影前にコミュニケーションをしっかりと取らせてもらったんです。最初は一緒に歩けなかったのですが、時間が経つにつれ、関係性が増していきました。とてもいい経験になりました」と振り返る。
悲しい秘密を抱えながら“多聞”に命を救われる滋賀在住の女性・須貝美羽役の西野も「賢くてお芝居も上手。こんなにも犬が、お芝居ができるなんて、本当にすごいなと思って撮影をしていました」とさくらの聡明さに驚いたという。

人と犬との触れ合いが描かれる本作。「犬との思い出のエピソード」を語り合うひと幕では、登壇者から心温まるエピソードが語られる。高橋は「生まれたときから実家に犬がいたのですが、僕が小学校低学年のときに亡くなってしまったんです。ずっと家にワンちゃんがいる生活だったので、また犬を飼いたいとお願いしたら、親からしっかり責任感を持たないと……と言われたんです。だから僕は10歳から20歳まで、誕生日プレゼントもクリスマスプレゼントも何もいらないので、ワンちゃんを飼いたいとお願いしました」というエピソードを明かす。

その覚悟を受け、高橋の両親は犬を迎えてくれたという。実際10年間は誕生日プレゼントも、クリスマスプレゼントももらわなかったというと「今でも実家で元気にしています。僕にとっては宝物です」と心温まるトークを展開。一方の西野も、幼少期から実家で犬を飼っていたというと「冬に学校から帰ってくると、犬をゲージから出して、一緒にストーブの前で、二人でジーッとして温まるのが日課でした」と述懐した。

犬の“多聞”にとって「たった 1 人の大切な人」である少年の父・内村徹役の斎藤も、物心がついたときから自宅に犬がいたそうで、乳幼児だった斎藤がベランダから落下しかけたとき、おむつをつかまれ難を逃れ、犬の死後も2階から落ちたとき、犬小屋によって命を救われたというエピソードを明かし、会場を驚かせていた。
高橋は「人生は失敗と成功のくり返し」と語ると「一人一人の人生を振り返るきっかけになる作品になっています」と映画をアピールしていた。映画は、3月20日から全国で公開。
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