若年性認知症の男は、なぜ主人公を覚えていたのか? 「あの歌を憶えている」謎が深まる本編映像、独占入手
2025年2月18日 15:00

ジェシカ・チャステインが主演、ピーター・サースガードが共演し、“忘れたい記憶を抱え続けている女”と、“忘れたくない記憶を失っていってしまう男”を描く「あの歌を憶えている」の本編映像を、映画.comが独占入手。主人公が、助けた男性が若年性認知症だと知るシーンが切り取られている。
本作は、メキシコの俊英ミシェル・フランコ(「或る終焉」「ニューオーダー」)がメガホンをとり、米ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、記憶に翻ろうされる不器用なふたりが出会い、新たな人生と希望を見つけていくヒューマンドラマ。「タミー・フェイの瞳」で第94回アカデミー主演女優賞を受賞したチャステインが、過去と格闘するシングルマザーでソーシャルワーカーのシルヴィア役を務めた。「THE BATMAN ザ・バットマン」のサースガードは、若年性認知症を抱え、わずかに残る遠い記憶を慈しむソールという難役に挑み、第80回ベネチア国際映画祭の最優秀男優賞を獲得した。

本編映像は、シルヴィアが、ソールの弟・アイザック(ジョシュ・チャールズ)とその娘・サラ(エルシー・フィッシャー)に出迎えられる場面でスタート。アイザックに、ソールの発見者として紹介されたシルヴィアが、「窓の外を見たら彼がいたから」と話すと、アイザックは「シルヴィアは恩人だ」と感謝を伝える。やがて現れたソールは、「先日は迷惑をかけてすまなかった」と謝り、シルヴィアは「いいのよ」と答えるが、彼は「よくないよ」と、深く反省している様子がうかがえる。
するとアイザックとサラは、「認知症なんだ」「ずっと前のことは覚えてるけど、近い記憶ほど危うい」と説明。思わずシルヴィアは「(同窓生で)私を覚えてたわ」と口をはさむが、アイザックは「明確な規則性がなく、正直よく分からないんだ」と話すのだった。彼はなぜ、若年性認知症にも関わらず、シルヴィアを覚えていた痕跡があるのか。そして、シルヴィアがソールのもとを訪れた本当の理由とは――? 本編への謎がちりばめられた映像となっている。
「あの歌を憶えている」は2月21日に、東京の新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で公開される。
(C)DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023
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