その針穴からのぞくのは!? アカデミー賞ノミネート作「ガール・ウィズ・ニードル」日本公開が決定【特報映像あり】
2025年2月10日 18:00

第97回アカデミー賞で、デンマーク代表作品として国際長編映画賞にノミネートされている「The Girl with the Needle(英題)」の邦題が、「ガール・ウィズ・ニードル」に決定。5月16日から新宿ピカデリーほか全国で公開される。
本作は第一次世界大戦直後のデンマークで実際にあった犯罪を題材に、混沌とした社会のなかで貧困から抜け出そうと生きる女性の姿を鮮烈なモノクロームの映像で描く。メガホンをとったのは、スウェーデン出身でポーランドで映画製作を学び、これまでに発表した長編「波紋」「スウェット」もそれぞれ高い評価を得たマグヌス・フォン・ホーン。
オスカーノミネートの他にも、ゴールデングローブ賞非英語作品賞ノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは外国語映画のトップ5に選出。ポーランド映画祭では最多11部門を受賞、また映像のアカデミー賞と呼ばれるカメリマージュ映画祭では、最高賞のゴールデン・フロッグ賞に輝くなど国内外で高い評価を得ている。
初公開されたティザーポスターは、漆黒を背景に1本の針が置かれているが、目を凝らすと針の軸に「その街では、よく人が消える」という不気味なコピーが書かれており、針穴をのぞくと膝を抱えた女性がうずくまっている意味深なデザインとなっている。
また特報では、粗末な部屋に横たわる人物のカットから始まり、ソファの上で泣き叫ぶ乳幼児、バスタブの中で息を殺す女など緊張感あふれる映像が続き、主人公のカロリーネが「赤ん坊はどうした?」と誰かに問われる、胸がざわつくシーンが描かれている。
「ガール・ウィズ・ニードル」は大人のためのおとぎ話です。私は、はるか昔に起こった物語を語る際にこの手法を選びましたが、現代の私たちにとって非常に身近な問題、つまり貧困に陥り苦難を強いられる人々をどう描くかというテーマが含まれています。
そしてまた、本作はデンマーク史上最も物議を醸した殺人事件を取り巻く実際の出来事にインスピレーションを得た作品です。時を超えて語られる国民的トラウマは、今日でも社会の恐怖に目をつぶることが何を意味するのかを私たちに思い起こさせてくれるでしょう。

(C)NORDISK FILM PRODUCTION / LAVA FILMS / NORDISK FILM PRODUCTION SVERIGE 2024
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