総製作期間22年! 中国の巨匠ジャ・ジャンクー、妻と完成させた「新世紀ロマンティクス」予告編初公開
2025年2月6日 12:00

中国の巨匠ジャ・ジャンクー監督が、総製作期間22年をかけて完成させた最新作「新世紀ロマンティクス」の日本版予告編とポスタービジュアルが初公開された。
「長江哀歌」でベネチア国際映画祭金獅子賞、「罪の手ざわり」でカンヌ国際映画祭脚本賞を獲得し、作品を発表するごとに世界の映画祭で絶賛され続けているジャ・ジャンクー監督。

本作で主人公チャオを演じるのは、ジャ・ジャンクー監督の妻でもあるミューズ、チャオ・タオ。両者が組んだ過去の傑作「青の稲妻」「長江哀歌」「帰れない二人」などの本編映像と共に未使用映像やドキュメンタリー映像も駆使して、ミレニアムの幕開けから、怒涛の変貌を遂げた現在まで、中国激動の22年間が描かれる。

2001年、炭鉱産業が廃れ失職した者で溢れていた山西省・大同(ダートン)。06年、三峡ダム建設により水没が運命づけられた長江・奉節(フォンジエ)。22年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海(チューハイ)と、すっかり様変わりして都会となった大同。モデルのチャオは大同を出て戻らぬ恋人ビンを探して奉節を訪ね、ビンは仕事を求めて奉節から珠海を訪れる。時は流れ、ふたりは再び大同へ――。恋人たちの関係と比例するように、街は変化していく。

予告編は主人公チャオにロボットが話しかける、想像の斜め上を行くシーンから始まるが、「斬新。これまでの映画はこの傑作のためにあった――Variety」「見逃せない――Le Monde」「感動的。無駄なショットはひとつもない――Les Inrockuptibles」といった海外メディアの絶賛評が紹介され、別れた恋人ビンを探すチャオの姿が描かれている。そして、すっかり都会化し様変わりした故郷でふたりは再会するのだが、終始、一言も言葉を発さない、異色の主人公チャオはどのような22年を生き、なにを選び取るのだろうか。
(C)2024 X stream Pictures All rights reserved
関連ニュース






リアリズムと娯楽大作の間を往復しながら――“中国第六世代”グアン・フー、新作の出発点&舞台裏、そしてアジア映画への思いを明かす【「ブラックドッグ」インタビュー】
2025年9月20日 09:00
映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント