裏設定や「二つの塔」へのオマージュも! 「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」秘蔵トリビアを紹介
2024年12月29日 10:00

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ初となる長編アニメーション映画「ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い」(公開中)。すでに本作を鑑賞した人も、これからだという人も、これを知ったら何度でも劇場で観たくなる“秘蔵トリビア”を紹介する。
同作は、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ初となる長編アニメーション映画。J・R・R・トールキンによるファンタジー小説「指輪物語 追補編」の一部である、ローハンの最強の王ヘルムについての記述をふくらませて描くオリジナルストーリーが紡がれる。
手描きアニメーションに徹底的にこだわった本作は、日本の制作スタジオ「Studio Sola Entertainment」の元に、MAPPA、Production I.G、STUDIO4℃といった、日本が世界に誇るトップクリエイターたちが集結。劇中には、「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」にも登場したローハンの王都エドラスに建つメドゥセルドの黄金館や角笛城、さらに実写三部作の撮影で使用された兜や鎧、剣などの武具が取り寄せられ、ピーター・ジャクソンの「ロード・オブ・ザ・リング」の世界観を共有して忠実に再現されている。

劇中で明言されていないが、実はウルフ(CV:津田健次郎)はある事件をきっかけに片目を失明している。よく見ると傷がある方の目にはハイライトがなく少し濁っているのが分かる。神山健治監督曰く、とある洋画作品がインスピレーションのヒントになっており、その作品でも失明していることは語られていない。

ローハンは馬がモチーフのため、ヘルム(CV:市村正親)や兄弟たちの剣の鍔は馬のデザイン。しかし、ヘラ(CV:小芝風花)が最後手に持つ剣の鍔は鷲。ホワイトイーグルに祝福された彼女は、鷲モチーフの剣でウルフとの最終決戦へと挑んでいく。

本作で描かれている200年前の角笛城。「二つの塔」と比較すると地形の変化しているそう。神山健治監督曰く、200年も経つと、だんだんと山から流れてくる砂や水で地形も変わったんじゃないかという考察から、「二つの塔」の角笛城よりも城壁が高くなっている。そのため、サルマン軍とローハン軍が戦う角笛城の合戦シーンで登場した、砦が破壊される“あの弱点”は高い位置にある。さらに、大鷲がヘルム王の兜と鎧を受け取る際に、角笛城の石積みが崩れる場面があるが、壊れた部分は「二つの塔」でもそのまま同じ形で崩れている。

ヘルム王の息子ハマ(CV:入野自由)が乗る馬は、他の馬と比べるとたてがみが長めで白髪が目立つが、実はハマが幼少期の頃から一緒に過ごしてきた、大切な親友でもある年老いた牡馬なのだ。合戦に向かう際、ヘラが自身の駿馬アシェラを差し出すが、愛馬を選ぶハマから長年の絆が垣間見える。

モルドールからの指示で指輪を探しているオークたちは、なぜあの場所にいたのか? 実は、人間の戦いがおこなわれている角笛城周辺の多くの死体を漁るため。ヘルム王が倒したウルフ軍の死体を食べて漁っていたことで、ヘルム王が亡霊となり、死体を食べていると噂が広まってしまったのだ。

敵軍といえば、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでも士気をあげるトロルの太鼓が印象的だが、今作でも太鼓は登場。戦闘の見せ場ともいえる場面で、命をかけて櫓の上で太鼓をたたき、最高潮に士気を盛り上げるスキンヘッドの戦士が登場するが……実はその人物は、ヘラに袋を被せた戦士と同一人物。神山健治監督曰く、ターグ将軍よりウルフに忠誠を誓っているとのこと。劇中では実はずっとウルフの近くに居るので、他にはどんなシーンに登場しているのか、ぜひ探してみてほしい。

角笛城でヘラが扉を開けるシーンは、「二つの塔」のアラゴルンをイメージ。どの場面かはぜひ劇場で確認してほしい。

「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを手掛けてきたピーター・ジャクソンは、本作を観て「もう自分は二度と〈中つ国〉には戻らないと思っていたが、この作品を観てローハンのことを色々と思い出した。再び戻ってもいいなと思えた」と神山監督に語っていたそう。まさにピーター・ジャクソンお墨付きの作品となっている。
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