キム・スヒョン、新作の“ロマンスの割合”は? ソン・ソックはおやつを食べ過ぎ、監督が糖質制限【注目韓国ドラマ 記者会見レポ第2弾】
2024年11月25日 14:00
11月20日~21日(現地時間)、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催されたラインナップ発表イベント「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC2024」で、ディズニープラスで配信される韓国ドラマの新作タイトルの記者会見が行われ、豪華ゲストが登壇。この記事では、パク・ウンビン、ソル・ギョングが共演した「ハイパーナイフ 闇の天才外科医」、キム・スヒョン、チョ・ボアが共演した「ノックオフ」、キム・ダミ、ソン・ソックが共演した「ナインパズル」のステージの模様をレポートする。
本作は、天才医師として期待されていた主人公セオク(パク・ウンビン)が、彼女をどん底に追い込んだ師匠と再会することから始まる、ふたりの天才の対決と成長を描いたメディカルサスペンス。メスの技術で才能を発揮し、医療業界での今後が期待されていた天才外科医セオクは、恩師であり指導医でもあるドクヒ(ソル・ギョング)と衝突し、ある事件をきっかけに、突然医師免許を剥奪される。
キャリアを失い、自分の人生を台無しにしたドクヒへの復讐を誓ったセオクは、ドクヒが命を救うよう懇願してくるまでの間、人知れず路地裏で手術を続けることに。正義と復讐の狭間で揺れ動くセオクは全てを奪ったドクヒを救うのか、それとも彼を苦しみながら死に追いやるのか――? キム・ジョンヒョン(「クレイジーラブ」)が監督、キム・スンヒ(「神のクイズ リブート」)が脚本を担当する。
パク・ウンビンは、感情的で強烈なセオク役に挑んだ。「いつか必ず医者役を演じてみたいと思っていたのですが、チャンスに恵まれたと思います」「何よりも、ソル・ギョングさんと一緒に演技ができるという事実がとても心強かったです」と、撮影を振り返る。
医大生であるという観客からは、手術シーンについて、質問が及んだ。パク・ウンビンと同じく医師役に初挑戦したソル・ギョングは、「大学病院の脳神経外科の教授が手術室に入る前の行動から手術着に着替える過程、手術をする直前の全ての行動を、毎回手術シーンを撮影するたびに来て確認してくださいました」「手術シーンだけを見ると、1番難しかったのは最初の手術シーンで、私の指が太くて大きいので、ピンセットを握って細かく演技するのが難しかったです」と、苦労を明かした。パク・ウンビンも大きくうなずきながら、「私が演じた手術シーンが画面に映るかどうか心配しましたが、アドバイスしてくださった教授は、研修生と変わらないと励ましてくださいました」と、安堵の表情を浮かべていた。
事前のプレゼンテーションで、ソル・ギョングは、「師匠と教え子の愛憎が共存する関係性、ぶつかりながら本性を現していく部分が見どころ」と語っていた。記者会見でも、「いままで見たことのない師弟関係ですが、特にドクヒに接するセオクの姿を好意的に見ることはできませんし、ある意味、ドクヒにセオクが遠慮なく話しかけるので、ご覧になる方は衝撃的かもしれませんし、新鮮かもしれません。それを受け入れるドクヒを見て、ドクヒもセオクを『人対人』として受け入れているんだなと思うことができると思います。その面白い師弟関係の面白さが『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』を見るべきポイントになるかもしれません」と、改めてアピールした。
本作は、1997年に起きたアジア通貨危機で失業者となり、違法のブランドコピービジネスに手を染めるようになった主人公ソンジュン(キム・スヒョン)が、業界でトップの地位を築いていく2000年代初頭を描くドラマ。大企業に勤め、順風満帆な人生を送ってきたソンジュンは、アジア通貨危機で突如失業し、人生プランが狂う。かつての栄光を取り戻そうと必死になるソンジュンは、やがてブランドコピー商品の販売取引に引き込まれていく。パク・ヒョンソク(「秘密の森2」)が監督、ハン・ジョンフン(「この恋は不可抗力」)が脚本を担う。
「涙の女王」で人気を集めたキム・スヒョンには、記者から「最近、主にロマンス作品に参加されていますが、『ノックオフ』でのロマンスの比重はどれくらいですか?」と質問が寄せられた。キム・スヒョンはいたずらっ子のような笑みを浮かべながら、パク・ヒョンソク監督に、「ロマンスの割合はどれくらいですか(笑)?」と質問しつつ、「10%から15%くらいだと思います。『涙の女王』では温かく甘い役を演じたのに対し、『ノックオフ』のソンジュンは冷徹で冷静で、ただ生き残ることを考える現実的な人物だと思います」と伝えた。
続いてのトピックは、体力管理の秘訣について、キム・スヒョンは「よく食べることが体力維持の秘訣だと思います」といい、「シンガポールは10年ぶりに訪れましたが、ちょうどイベントの2日前に到着できたので、さまざまなシンガポールの代表的な食べ物を体験することができました」とニッコリ。ソンジュンの初恋の相手だが、現在はコピー商品を取り締まる、役所の公務員である女性を演じたチョ・ボアも、「私は、シンガポールは2回目の訪問で、久しぶりに訪れました。日程がタイトでまだ出かけられていないのですが、外観や道、街がとてもきれいで美しいので、快適で良いイメージで記憶に残っています。次の機会に旅行でまた来たい場所です」と語った。
さらに、「ご自身と演じたキャラクターに似ている点はありますか?」という質問に、キム・スヒョンは、「ソンジュンとは、あまり似ているとは思いません。ソンジュンというキャラクターは、私よりも周囲への目配りが多いキャラクターだと思います。その代わり、ソンジュンが持っているカリスマ性が、私と似ているとも言えると思います(笑)」とおどけてみせ、観客を笑わせた。
本作は、10年前に起きた未解決事件の唯一の目撃者であり、プロファイラーのユン・イナ(キム・ダミ)と、彼女を容疑者とみている刑事キム・ハンセム(ソン・ソック)が、連続殺人事件の秘密を暴いていく本格サスペンス。
ソウル警察庁科学捜査課犯罪分析チームに所属するユン・イナは、10年前に叔父が殺害された事件の唯一の目撃者であり容疑者。悲劇に見舞われた幼少期を経て、犯罪プロファイラーとして成長した彼女は、捜査一課のエリート刑事キム・ハンセムとともに、謎に包まれたパズルで始まった連続殺人事件解決のために奔走する。ユン・ジョンビン(「ナルコの神」)が監督を務める。
犯罪プロファイラーでありながら、過去の未解決事件の容疑者でもあるユン・イナは、複雑なキャラクターだ。キム・ダミは、「プロファイラーという職業についていろいろと調べましたが、監督とイナならではのプロファイリング方法があるかもしれないという話をしながら、イナならではの捜査方法を作ろうと思いました。イナが持っている繊細な部分をどのようなポイントで、どのようなシーンで見せられるか、内面的にいろいろなものがある子なので、どう表現するかをたくさん考えました」と、役へのアプローチを説明する。
キム・ダミは、共演したソン・ソックについて、「初めてお会いした時も、演技をする時もとてもリラックスしていました。先に声をかけてくださって、気になることを一緒に悩みながら解決できたのがとても良かったと思います。私たちだけでおいしいものをたくさん食べたことを覚えています」と、笑顔で話す。
ソン・ソックは、「私は確実に食べると太る方なんです。6、7カ月間、同じ体重を維持しなければならないのですが、現場も楽しくて気持ちも楽なので、ちょっと太ってしまいました。そこで、演出部で特段の措置として、軽食がナッツ類に変わったので、画面上では、途中で太ったかと思えば、また痩せた姿もご覧いただけます」と、ジョークを飛ばす。
そんなソン・ソックの発言を受け、ユン・ジョンビン監督は、「実際に太っているのが分かったので、糖分の入った軽食を片付けろと言ったこともありました」といい、一同は大笑い。ユン・ジョンビン監督は、「ふたりの俳優さんがとても優しくて誠実で、特に角が立たない方たちなので、現場でも仲が良く、雰囲気も良かったです」と振り返っていた。
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