米メディア企業コムキャスト、ケーブルTV部門を分社化 NBCユニバーサルは映画・配信事業に注力へ
2024年11月22日 16:00

米メディア企業コムキャストは、ケーブルテレビ部門を分離し、新会社として独立させる計画を発表した。MSNBCやCNBCなど7つのチャンネルを分社化する大規模な組織再編で、取引規模は70億ドル(約1兆円)規模となる見通しだ。
分社化の背景には、視聴者の配信サービス離れによるケーブルテレビ事業の急速な価値低下がある。これまでケーブルチャンネル事業は、コムキャストの中核を担う収益源だったが、ネットフリックスやディズニープラスなどの台頭により、従来型のテレビ視聴が激減。同業のパラマウントやワーナー・ブラザース・ディスカバリーも今夏、ケーブルテレビ事業で数十億ドル規模の減損処理を実施していた。
新会社のCEOには、NBCユニバーサルでメディアグループを統括してきたマーク・ラザラスが就任。USA、SYFY、Golf Channel、E!、Oxygenの各チャンネルを率いることになると、米デッドラインが報じている。
一方、NBCユニバーサルは映画スタジオのユニバーサル・ピクチャーズ、地上波放送のNBC、配信サービスのPeacockを保持。映画部門で実績を上げてきたドナ・ラングレーが、NBCユニバーサルのエンターテインメント&スタジオ部門会長として権限を拡大する。ラングレーは昨年、クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」で約10億ドルの興行収入を記録。今月公開されるミュージカル映画「ウィキッド ふたりの魔女」も大ヒットが期待されている。
また、人気リアリティ番組を多数抱えるケーブルチャンネル「Bravo」は、配信サービス「Peacock」でも高視聴率を記録していることから、分社化の対象からは除外されている。
新会社の設立は2025年後半までに完了する予定。コムキャストの株主には新会社の株式が割り当てられ、同社会長のブライアン・ロバーツが議決権の3分の1を保持する。今回の組織再編は、米メディア業界における視聴形態の変化と、それに伴う事業構造の大転換を象徴する動きとして注目されている。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

てっぺんの向こうにあなたがいる
【世界が絶賛の日本映画、ついに公開】“人生の物語”に賞賛続々…きっとあなたの“大切な1本”になる
提供:キノフィルムズ

この作品がすんごい!!
【中毒者、大量発生中!!】配信直後から超爆裂ヒット&世界記録樹立の“極大刺激作”!!
提供:JCOM株式会社

死霊館 最後の儀式
【怖い!楽しい!観たことない――!!】超人気ホラー最新作! “最後の頂上決戦”、開幕!!
提供:ワーナー・ブラザース映画

好きで好きで、狂いそうになる一作に出合いました
感情移入が止まらない。闇社会でもがく3人の青春と絆が、愛おしくて、たまらなくなる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート

この衝撃作を知ってるか?
“大注目ドキュメンタリー”の魅力を語ってきた!
提供:ラビットハウス、ミュート