グレン・パウエルが七変化! 「ヒットマン」“偽の殺し屋”ができるまでを追ったメイキング動画公開
2024年8月2日 11:00

「トップガン マーヴェリック」「恋するプリテンダー」のグレン・パウエルが主演を務め、「6才のボクが、大人になるまで。」「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレイター監督がメガホンをとった「ヒットマン」のメイキング映像が公開された。劇中で様々な“偽の殺し屋”に扮したパウエルが七変化する過程がとらえられている。

本作は、1990年代に偽の殺し屋として、警察のおとり捜査に協力していた人物の実話にインスパイアされたクライム・コメディ。2001年に「テキサス・マンスリー」誌に彼のエピソードが掲載され、その実話を知ったパウエルが「エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手の中に」で手を組んだリンクレイター監督に電話をかけたことで企画がスタートした。パウエルは、リンクレイター監督と共同で脚本も執筆した。本作は、2023年ベネチア国際映画祭でプレミア上映されたほか、サンダンス映画祭、トロント国際映画祭などでも上映され、高い評価を獲得している。

ニューオーリンズで2匹の猫と静かに暮らすゲイリー・ジョンソン(パウエル)は、大学で心理学と哲学を教える一方で、地元警察に技術スタッフとして協力していた。ある日、おとり捜査で殺し屋役となるはずの警官が職務停止となり、ゲイリーが代わりを務めることに。これをきっかけに様々な姿や人格に変身する才能を発揮し、次々と逮捕へ導いていく。ところが、支配的な夫との生活に追い詰められたマディソンが、夫の殺害を依頼してきたことで、ゲイリーはモラルに反する領域に足を踏み入れてしまう。


ゲイリー役を演じたのは、「トップガン マーヴェリック」のハングマン役で脚光を浴びたパウエル。リンクレイター監督とともに手掛けた脚本でオスカー候補と目されているほか、第7回アストラ・ミッドシーズン映画賞では4部門でノミネートされ、主演男優賞を受賞した。マディソン役は「モービウス」でヒロインを演じ、プライベートではジェイソン・モモアとの交際が報じられたアドリア・アルホナが担う。
本作のモデルとなった潜入捜査官のゲイリー・ジョンソンは、地方検事局で働きながら講師として地元のコミュニティカレッジで心理学などを教えていた人物。90年頃から偽の殺し屋として警察に協力しはじめ、70人以上を逮捕に導いた。劇中でパウエルが演じた個性的なヒットマンたちは、主にパウエルとヘアメイク担当のタラ・クーパー、衣装担当のジュリアナ・ホフパワーの共同作業によって生み出されたもので、当初は20人ほどのキャラクターが作られたという。


パウエルは「クレイジーなプロセスだった。人を殺したいと思う依頼人に対してゲイリーがどうペルソナを被るかは、依頼人が何を求めているかによって変わる」と話し、「依頼人が少年の場合、ヒットマンのキャラクターは屈強そうなSFから出てきたアクションヒーローのようにした。ヒットマンたちの人格は直前までリック(リンクレイター監督)には見せなかった。ヘアメイクのテストも見せなかった。だから毎回、私がヒットマン姿で控え室から出て行く時はいつも楽しかった」と述懐。そして、「色々なキャラクターを噛み砕き、カメレオンのようでなければならない。こういうキャラクターを演じるのはプレッシャーもあるけど、俳優にとっての夢でもある」と語った。メイキング映像では、「ゲイリー・ジョンソンが使いうるレベルのリアルで違和感のない道具やテクニックを考える必要があった」とこだわりも明かしている。
それぞれのキャラクターには、特徴、話し方、趣味や嗜好まで詳細なペルソナが準備され、映像では眉毛や歯並び、瞼、髪型などの変化で顔の印象が一変する様子と、その作業をパウエルらが心から楽しむ姿を見ることができる。リンクレイター監督は、「私たちはゲイリーの変装に全力を注いだ。グレンとタラは少し楽しみすぎたかもしれないが、とても楽しかった。私はこの二人を称賛したい」と賛辞を送っている。
「ヒットマン」は9月13日より新宿ピカデリーほかで全国公開。
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