傑作ミステリー小説「正体」吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之の共演で映画化! 監督は藤井道人、主演は“未発表”
2024年7月11日 06:00
染井為人の傑作ミステリー小説を映画化する「正体」が11月29日に公開されることが決定し、“超ティザービジュアル”と“超特報”(https://www.youtube.com/watch?v=w2PmQ5b0PnQ)が披露された。メインキャストとして、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之が出演する。
本作は、「悪い夏」で第37回横溝正史ミステリ大賞の優秀賞を受賞した染井の同名小説(光文社文庫)を、「余命10年」(2022)などの藤井道人監督が映画化。殺人事件の容疑者で死刑判決を受けた男・鏑木が逃走し、指名手配犯として日本各地に潜伏する448日間を描く。鏑木が潜伏先で出会った人々は警察から取り調べを受けるが、彼らの目に映った鏑木はそれぞれまったく別人のような姿だった。鏑木の正体、そしてその計画とはーー。
今回発表された4人のキャストは、鏑木が出会う重要人物たちを演じる。吉岡が演じたのは、東京で暮らすフリーライターの沙耶香。家のない鏑木を助け、指名手配犯と気が付きながらも一緒に暮らし続けた女性だ。森本が扮したのは、大阪の日雇い労働者・和也。鏑木とともに工事現場で働き、親しい友人となるも、鏑木を殺人犯ではないかと疑うという役どころ。山田杏奈演じる舞は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い、恋心を抱く。そして山田孝之は、潜伏しながら日本を縦断する鏑木を追う刑事・又貫を演じる。
このほど公開された超ティザービジュアルには、「凶悪犯か、無実の青年か?」というキャッチコピーが書かれ、超特報には逃走する鏑木の後ろ姿と、取調室のなかの4人の姿が収められている。和也には「疑う」、舞には「恋する」、沙耶香には「信じる」、又貫には「追う」の文字が表示され、それぞれの鏑木との関係性が表現されている。
また、吉岡は主人公・鏑木の人物像について、「優しくて純粋で脆くて悲しい。どこか放っておけないような存在」とコメント。森本は、鏑木を演じる主演俳優について、「現場での見た目は本当に誰なんだろうというくらい別人で、その街の雰囲気に溶けこんでいて、ここまで役が入るとなにもかも変わってしまうのかと、尊敬しました」、山田杏奈は「鏑木に出会ったひとりとして、役としても影響を受けました。そしてなによりご本人の直向きさとそのまなざしにすごく救われていました」と語っている。
「正体」は、11月29日から全国公開。原作の染井、藤井監督、キャスト陣からのコメント全文は以下の通り。
出合い頭で作家になった男の小さな妄想が、こうして大きなプロジェクトに変貌するのですから、わからないものです。
作中の言葉を借りれば「人生とは不可解なもの」なのでしょう。
さて、監督の藤井道人さんと主演の俳優さんとは、クランクイン前から連絡を取り合いました。
その際に御二方の「正体」に対するリスペクト、そして並々ならぬ覚悟を感じ、これは必ずやいい映画になるであろうと確信いたしました。
はたしてどんな「正体」がスクリーンに描かれるのか、期待に胸を膨らませ公開を待ちたいと思います。
尋常ではない緊張感の中で役を生きる山田孝之という怪物の本質に出会えたことに感謝しています。
そして、ずっと念願だった吉岡里帆さん、山田杏奈さんとの刺激的な撮影の日々。
森本慎太郎さんという新しい才能との出会い。
その魅力の全てをこの「正体」に込めることが出来ました。
主演俳優の解禁とともに、映画「正体」を楽しみにしていてください。
藤井道人監督の丁寧な導きや、柔らかな感性と思考回路に背中を押されて私自身も踏ん張りながら目を逸らさず本と向き合うことが出来ました。スタッフの皆様もあの過酷な現場をプロフェッショナルな技術と精神力で走られていてとてもカッコ良い精鋭部隊だなと思いました。私自身も皆様に早く作品を見て頂きたいです!
今作で正体を暴かれる青年は優しくて純粋で脆くて悲しい。どこか放っておけないような存在です(もちろん私が演じた沙耶香目線から見れば)。そんな彼が命をかけて自分の人生と向き合う姿は、自分なんてと生きていく力の燈が揺らいでいる人にほんの少しの前向きさや明日もう一度頑張ってみる意思、そんな力を贈るのではないかと思いました。
藤井組に参加して得た経験が今後の役者人生にたくさん影響していくだろうなと思います。
主演の“彼”との現場はとても楽しく、でもどこか掴めない存在でした。そこが劇中と重なり、芝居だけでなく現場での会話からとても引っ張っていただきました。現場での見た目は本当に誰なんだろうというくらい別人で、その街の雰囲気に溶けこんでいて、ここまで役が入るとなにもかも変わってしまうのかと、尊敬しました。座長としての立ち振る舞いや役者としての凄さを目の当たりにして、共演できたことがとても嬉しかったです。
藤井組にはいつか参加したいという思いがずっとあったのでお話をいただいた時すごく嬉しかったです。 藤井さんから舞は視聴する側にとても近い。 鏑木の事件をテレビの中の話として変わらない日常を過ごしていた「普通の子」としての素直な思いであったり、それが一転他人事ではなく当事者になったときの戸惑いや様々な感情を表現してもらえたらという旨のことをお話しいただいてました。 感情に寄り添って話を聞いてくださって芝居と役にじっくりと時間をかけて真摯に向き合わせていただけたとても贅沢な撮影期間でした。
ご一緒するのは今回が初めてだったのですが、 役と共に苦しみ葛藤する、喜ぶ姿にとても実直な方なのだなという印象を受けました。 鏑木に出会ったひとりとして、役としても影響を受けました。そしてなによりご本人の直向きさとそのまなざしにすごく救われていました。
信じる事の大切さ。信じる事の危うさ。疑う事の大切さ。疑う事の恐ろしさ。信じる事とは、疑う事とはなんなのかを己に問いかけてほしい。常に。
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