捜査権限のない警察事務職員が“独自捜査”を決意 杉咲花主演「朽ちないサクラ」本編映像公開
2024年5月30日 12:00
「孤狼の血」「佐方貞人」「合理的にあり得ない」など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子氏の小説を実写映画化。県警の広報職員という、本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく。
主人公の森口泉(杉咲)は、県警広報広聴課で勤務する警察事務職員。捜査権限はなく、広報として問い合わせの対応やマスコミへの報道対応を行う、いわゆる“事務職員”。本編映像では、独自で捜査をする決意を固めるシーンをとらえている。
泉の親友の千佳(森田想)は地元の新聞記者。情報流出を防ぐため広報課職員の泉は個人的に記者と会ってはいけない立場だが、学生時代から長い付き合いの2人は頻繁に会っては他愛もない話をする仲だった。ある日泉は、警察学校の同期の磯川(萩原利久)からもらった慰安旅行のお土産の話を何気なく話す。
しかし、この慰安旅行の間に、ストーカー被害に合う女性からの被害届を警察が受理せず、ストーカー殺人が起こっていたことに千佳が気付いてしまった。このことは黙っておくと約束をした2人だったが、千佳が働く新聞社が一連の事件は警察の不祥事が背景にあると独占スクープを掲載。泉は記事にしたのは千佳ではないかと疑うが、千佳はそれを否定し、喧嘩別れ。その一週間後、千佳は何者かに殺害され、水死体で発見されてしまう。
本編映像は、泉と磯川が千佳の遺体が発見された河川敷で花を手向けるシーン。泉は「どうして千佳が死ななければならなかったのか突きとめたい、もし私のせいだったら、せめて犯人を見つけ出して…見つけ出したい」と自責の念にかられ、自らの手で親友の死の真相を調べることを決意。そして、磯川も「僕も協力します」「泉さんには早く笑顔になってほしいので」と一緒に捜査することを決める。しかし、この“親友の死”は事件の入り口に過ぎなかった。度重なる事件との関連が複雑に絡み合い、さらには警察組織の大きな闇が2人の前に立ちはだかっていく。
「朽ちないサクラ」は、6月21日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開。
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