大泉洋、爆笑の舞台挨拶を猛省「すべて忘れて」 実際の映画は「すばらしい崇高な実話」
2024年5月13日 21:00
感動の実話を映画化したヒューマンドラマ「ディア・ファミリー」の完成披露試写会が5月13日、都内で行われ、主演を務める大泉洋、共演する菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、上杉柊平、松村北斗、光石研、月川翔監督(「君の膵臓をたべたい」)が出席した。
世界で17万人の命を救ったIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生にまつわる実話を映画化。主人公のモデルとなった筒井宣政氏と20年以上にわたり親交のあるノンフィクション作家・清武英利による膨大な取材ソースを基に「糸」の林民夫が脚本を手がけた。
主人公の坪井宣政を演じた大泉は「愛情にあふれた映画で、手応えがある。客観的には見られないが、他人事ではいられない」と家族愛を描いた内容に共感しきり。妻役の菅野と一緒に、試写を鑑賞したといい「泣くかもしれないので、一番後ろで見た。(泣いたと)悟られたくないので」(大泉)、「大泉さんが、映画のはじめから泣いている雰囲気が伝わった」(菅野)と振り返った。
一方、主人公に手を差し伸べる研究医を演じた松村は「家族の役ではないので、客観的に見られたんですけど、かなり感動した。消費的な感動の仕方ではなく、財産として残る感動が秘められている」と絶賛したが、大泉は「一歩引いた目で、他人事だから、そう見えたのか?」と舞台挨拶を盛り上げようとけんか腰。さらに「大泉洋さんが大好きだと言う割に、ちっとも(映画の)宣伝をしない。もう来なくていい」とヒートアップし、松村は「なんて、言葉が悪い。やめてくださいよ」と困り顔だった。
その後も、大泉は、松村がハイブランドの服に身を包んで現場入りしたと暴露。松村は「無地のスエットです」と説明し、「大泉さんにとって、ハイブランドっていくらからなんですか?」と応戦すると、会場は爆笑に包まれた。
写真撮影が終わると、すっかりクールダウンした大泉は「まったく何を話しているかわからない、良いことをひとつも言わない舞台挨拶だった」と猛省。実際の映画は「すばらしい崇高な実話」だとアピールし、「どうか、皆さん。先ほどの舞台挨拶はすべて忘れて、映画をご覧ください」と呼びかけていた。
「ディア・ファミリー」は6月14日から公開。イベント登壇者の役名、役どころは以下の通り。
役どころ:小さな町工場の経営者。生まれつき心臓病疾患を抱える娘が余命10年だと宣告され、どの医療機関でも治療できない現実を前に、「じゃあ俺が作ってやる」と、人工心臓を作ろうと立ち上がる。
役どころ:宣政を献身的に支える妻。宣政とともに人工心臓・カテーテルの勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金を用意して何年もその開発に時間を費やす。
役どころ:生まれつき心臓病疾患を持っていた坪井家の次女。生きることを諦めず、儚さと凛とした強さを持つ。
役どころ:佳美の姉。時に厳しくも優しさで姉妹を包み込む坪井家の長女。
役どころ:奈美と佳美の妹で、感情豊かな末っ子。
役どころ:東京都市医科大学の日本心臓研究所の研究医。技術者である宣政のアイデアと熱量に感銘を受け、昼夜問わず研究を重ね、臨床試験を目指そうとする。
役どころ:東京都市医科大学の日本心臓研究所で研究医。荒唐無稽な一家の挑戦を冷めた目で見ていたが、宣政の娘への愛情と絶対に諦めない強い心を目の当たりにし、影ながら研究を手伝う。
役どころ:東京都市医科大学の教授。工学的なものづくり分野において豊富な知識を持つ宣政を受け入れサポートするが、人工心臓の実用化を巡る方針で、宣政と対立する存在ともなる。
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