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米脚本家組合賞は「ホールドオーバーズ」「アメリカン・フィクション」

2024年4月22日 21:00

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「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」
「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」
Seacia Pavao / (C) 2023 FOCUS FEATURES LLC.

米脚本家組合(WGA)に所属する脚本家の投票によって選ばれるWGA賞が、4月14日に発表された。

映画部門のオリジナル脚本賞を受賞したのは、「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」(アレクサンダー・ペイン監督)のデビッド・ヘミングソン。同作は、1970年代のマサチューセッツ州にある全寮制の寄宿学校を舞台に、嫌われ者の教師(ポール・ジアマッティ)と寄宿舎に居残ることになった学生(ドミニク・セッサ)、食堂の料理長(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)という、それぞれ立場の異なる3人が2週間のクリスマス休暇を疑似家族のように過ごすことになる。第96回アカデミー賞では作品賞、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、ランドルフが助演女優賞を受賞した。

映画部門の脚色賞は、「アメリカン・フィクション」のコード・ジェファーソンが受賞。同作は、作品に「黒人らしさが足りない」と評された黒人の小説家が、半ばやけになって書いた冗談のようなステレオタイプな黒人小説がベストセラーとなり、思いがけず名声を得てしまう姿を通して、出版業界や黒人作家の作品の扱われ方を風刺的に描いたコメディドラマだ。監督・脚本を務めたジェファーソンはアカデミー賞脚色賞も受賞した。

2024年のWGA賞は、昨年の5カ月間に及んだストライキの影響を受け、アカデミー賞後に受賞が発表される異例のケースとなった。なお、アカデミー賞脚本賞はWGA賞では資格対象外だった「落下の解剖学」のジュスティーヌ・トリエアルチュール・アラリが受賞した。

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