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「マッチング」土屋太鳳&佐久間大介らのメイキング写真 「セブン」「シックス・センス」を目指した、内田英治監督のオリジナル作品への矜持

2024年2月18日 13:00

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内田英治監督、脚本は「犯人を決めずに書き始めた」
内田英治監督、脚本は「犯人を決めずに書き始めた」
(C)2024『マッチング』製作委員会

土屋太鳳が主演、「Snow Man」の佐久間大介が共演する「マッチング」より、キャスト陣と、原作・脚本・監督を務めた内田英治が現場で話し合う姿をとらえたメイキング写真がお披露目された。あわせて、「僕は、日本でも『セブン』や『シックス・センス』のようなサスペンスを作りたいですね」と語る内田監督が、オリジナル作品への思いを語った。

画像2(C)2024『マッチング』製作委員会

本作は、内田監督が、マッチングアプリで増えた“出会い”の裏に仕掛けられた“罠”の恐怖を描く完全オリジナル作品。土屋はウエディングプランナーで、“恋愛音痴”な輪花を演じる。本作で実写映画単独初出演を果たす佐久間が、輪花とアプリでマッチングする“狂気のストーカー”永山吐夢役、金子ノブアキが輪花に思いを寄せるマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山剛役で共演。さらに、杉本哲太片山萌美、真飛聖、後藤剛範片岡礼子斉藤由貴ら実力派キャストが脇を固める。

ウエディングプランナーとして仕事に打ち込む一方、恋愛に奥手な輪花は、親友で同僚の尚美(片山)の勧めでマッチングアプリに登録する。しかし、マッチングした吐夢(佐久間)と待ち合わせると、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男。その後も執拗にメッセージを送り続ける吐夢に恐怖を感じた輪花は、取引先でマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山(金子)に助けを求めることに。しかし時を同じくして、“アプリ婚”した夫婦が惨殺される事件が連続して発生。やがて被害者たちが、輪花の勤める結婚式場で式を挙げていることが判明する。

画像3(C)2024『マッチング』製作委員会

第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀主演男優賞を受賞した「ミッドナイトスワン」(2020)にはじまり、「異動辞令は音楽隊!」(22)、「サイレントラブ」(24)など、話題作を世に放ち続ける内田監督。特筆すべきは、全ての作品で、内田監督がオリジナル原作を手がけているという点だ。特に小説や漫画原作の作品が多い邦画業界で、これほど精力的にオリジナル作品を作り続けている監督は、稀有な存在といえる。内田監督は、“マッチングアプリ×サスペンス”という企画の発端は、5年ほど前に遡ると明かす。

内田監督「サスペンスやスリラーを撮ってみたいと考えたとき、マッチングアプリを題材にしたら面白いと思いつきました。『ミッドナイトスワン』が公開される頃だったでしょうか、今度は感動を与えるヒューマンものではなく、サスペンスやスリラーをやってみたいと思ったんです。その題材にはマッチングアプリがピッタリと感じました。日常化しているとはいえ、出会う人の素性がわからず、そもそも顔も登録されている写真通りかもわからず、謎に包まれていますから、これほどふさわしい題材はないなと」

画像4(C)2024『マッチング』製作委員会

本作は、内田監督にとって初めてのサスペンススリラー。脚本づくりを振り返り、「結論としては、サスペンスは大変だと感じました。従来撮ってきたヒューマンドラマと比べ、脚本づくりに倍ほど時間がかかりました。愛憎――反転した愛情も描きつつ、エンタテインメント性を大事にしようと思って、犯人を決めずに書き始め、マッチングアプリに絡んでくる事件の内容やその結末をどういうふうにしたらいいか頭を悩ませました。そもそも、最初はストーリーが全然違っていて、書きながら、変更していったんですよ」と語る。

内田監督「オリジナルのサスペンススリラーを作ることは大変ではありますが、原作ものだと結末がわかったうえで見る人が多くなるので、ネタバレのないオリジナル脚本の映画を作る意義があると思っています。僕は、日本でも『セブン』や『シックス・センス』のようなサスペンスを作りたいですね」

キャストが口をそろえて「監督とすごく話し合いをした」と話している通り、オリジナルだからこそ、キャストやスタッフと現場で密にコミュニケーションをとりながら、柔軟に物語を作っていくことができる。そんなオリジナル作品への矜持こそが、内田監督作品の魅力につながっている。

マッチング」は、2月23日から全国公開。

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