アカデミー作品賞&脚本賞ノミネート! 24年ぶりに再会した幼なじみ、その夫…3人の“縁”がつながる「パスト ライブス 再会」ロング予告編
2024年1月31日 19:00

第96回アカデミー賞の作品賞と脚本賞にノミネートされた「パスト ライブス 再会」の本国ロング予告編がお披露目された。本作は、ソウルで初めて恋をした幼なじみのノラとヘソンが24年後、36歳の夏に米ニューヨークで再会する7日間を描く、大人のラブストーリー。ふたりが再会した瞬間の、互いの気持ちが溢れ出す表情や、言葉にならない喜びが、みずみずしく切り取られている。
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」のA24と、「パラサイト 半地下の家族」の韓国・CJ ENMが初の共同製作を担当した。世界の映画祭でも高評価を得ており、第81回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)・監督賞・脚本賞をはじめ主要5部門にノミネート。1月30日時点で、231ノミネート、77受賞を誇り、賞レースを席巻している。さらに、複数の海外メディアがベストムービーに挙げ、オバマ元米大統領のお気に入り映画にも選出。米映画批評サイト「Rotten Tomatoes」で96%(1月31日時点)のハイスコアを記録した。
予告編では、ノラとヘソンが24年ぶりの再会を果たした美しい瞬間を活写。ノラの夫・アーサーは、「この物語で、僕は運命を阻む邪悪な米国人の夫だ」「彼は13時間かけて来た。会うなとはいえないよ」と、ヘソンに対する複雑な気持ちを率直に吐露しながらも、ふたりの関係を尊重し、見守っている。ひとりの女とふたりの男、複雑な気持ちと緊張感を保つ3人。言いようのない“縁”に導かれた彼らが、再会の数日間を経ることで、「もしもあの時……」と、過去に選ぶことができた人生の分かれ道、そしていま歩んでいる日々の生活に、それぞれの思いをめぐらせる。
物語のキーワードは、映像の冒頭にも出てくる“縁(イニョン)”。“摂理”または“運命”という意味をもつ韓国語で、ノラの「見知らぬ者同士が道ですれ違い、袖が偶然軽く触れたら、8000層もの“縁”が結ばれたということ」というセリフも登場する。メガホンをとったセリーヌ・ソン監督は、この言葉の概念について、「東洋の文化では“縁”について語るとき、必ずしも行動に移せるものではないことが多いんです。時には、突然現れるような場合もあります」と説明した上で、「“縁”はロマンティックな概念ですが、結局のところ、人と人との関係性や、その親密さを表すもの」だと語る。
さらにソン監督は、「この作品は、時間と場所の隔たりをも超えた結び付きについて描いたもの」と明かす。12歳・24歳・36歳という3つの時代を描くとともに、ソウルとニューヨークの国境を越えてつながる“縁”。本作は、ノラとヘソンの再会の物語でありながら、現在はノラと人生をともにしているアーサーも含めた、3人の“縁”にまつわる物語だ。ソン監督は、この物語を“愛”だといい、「愛とは、相手のことを尊敬し、その人生を理解してあげること。守ってあげる価値がある、存在する価値があると理解してあげることです」と語っている。
本作で長編映画監督デビューを飾ったソン監督は、12歳の時に家族とソウルからカナダ・トロントへ移住し、その後ニューヨークに移った自身の原体験をもとに、オリジナル脚本を執筆。グレタ・リー(「ロシアン・ドール 謎のタイムループ」)がノラ、ユ・テオ(「その恋、断固お断りします」)がヘソン、ジョン・マガロ(「ファースト・カウ」)がアーサーを演じた。
「パスト ライブス 再会」は、4月5日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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