想田和弘監督の観察映画第10弾「五香宮の猫」今秋公開! ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品
2024年1月17日 20:00
「選挙」「港町」「精神0」などで知られる想田和弘監督の最新作にして“観察映画第10弾”となる「五香宮の猫」(ごこうぐうのねこ)が、今秋に公開されることが決定。あわせて、第74回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門への正式招待も発表された。
本作は「牡蠣工場」「港町」の舞台となった岡山県牛窓の人と猫と自然を映し出すドキュメンタリー映画。「五香宮(ごこうぐう)」とは、古くから地元の人々に親しまれてきた、小さな鎮守の社のこと(瀬戸内海に臨むいにしえの港町・牛窓にある)。数十匹の野良猫が住み着き“猫神社”とも呼ばれており、猫好きの住民や来訪者には天国のような場所。その一方で糞尿の被害に眉をひそめる住民たちもいる。
27年暮らしたニューヨークを離れ、牛窓に移住した想田と、妻でプロデューサーの柏木規与子。新入りの住民として地域に飛び込み、猫を巡る問題に巻き込まれるなか、高齢化著しい伝統的コミュニティと、その中心にある五香宮にカメラを向けていく。映し出されたのは、四季折々の美しい自然のなか、猫と人間と生きとし生けるものが織りなす限りなく豊かな光景。それは愉快で、残酷で、シンプルで、複雑な世界の見取り図だ。
デビュー作「選挙」の正式招待から、想田監督にとって縁の深いベルリン国際映画祭。前作「精神0」ではエキュメニカル審査員賞を受賞している。今回の正式招待に際して、以下のメッセージを発表している。
「ベルリン国際映画祭から招待いただいたのは、今回で5回目です。もはや自分のキャリアとは切っても切れぬ深いご縁になりました。極めてローカルな小さな世界を描いた『五香宮の猫』が、世界中から観客が集まる巨大な映画祭でどう受け止められるのか、とても楽しみです」
「五香宮の猫」は、今秋にシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
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