末期がん公表の叶井俊太郎氏の映画祭開幕、今後の抱負は「ないよ。いつ死ぬか分からないんだから」
2023年12月16日 17:20

ステージ4のすい臓がんを公表している映画プロデューサーの叶井俊太郎氏が手掛けた作品を特集する「第1回東京国際叶井俊太郎映画祭」が12月16日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で開幕した。
叶井氏は「日本以外全部沈没」(2006)の上映後、30年来の親交がある映画評論家の江戸木純氏とトークショー。「元気な日は1日もない。余命宣告を受けている人は、普通出歩かないよ」と自虐しつつ、「なかなか裏方の名前が入った映画祭はないんじゃないか」とご機嫌だ。
「日本以外全部沈没」は「興収4000~5000万円はいったんじゃないか。河崎実監督からの持ち込みで、俺は金を集めただけ。あとはお任せ。当時は『日本沈没』にぶつけようとして東宝に怒られた」と回想。だが、パンフレットには「日本沈没」の原作者の小松左京氏が寄稿しており、「なんでだろう。これは貴重だよ」といぶかしがると、江戸木氏がすかさず「おまえが頼んだんだよ」とツッコんだ。
昨年6月にステージ3の直腸がんが見つかり、余命半年と宣告された。抗がん剤治療などは行わず、既に1年半が経過。現在も通常通り仕事をしており、「前倒しで仕事をしているからめちゃくちゃ忙しい」と苦笑。公開中の「恐解釈 桃太郎」のエンドロールには「叶井俊太郎に捧ぐ」とクレジットされているが、「まだ生きているよね。でもまあ、とにかくだるいんだわ」と弱気な一面ものぞかせた。
「第1回東京国際叶井俊太郎映画祭」は17日も開催され、叶井氏がトークショーを行う。
(C)恐解釈製作委員会
フォトギャラリー
関連ニュース






草彅剛主演「新幹線大爆破」4月23日配信決定 「今際の国のアリス」S3、「グラスハート」の新情報も【2025年ラインナップ発表イベント】
2025年2月12日 18:10
映画.com注目特集をチェック

「イノセンス」4Kリマスター版
【いま観ずに、いつ観る?】公開20周年記念、劇場“初”公開!“究極”の「イノセンス」が解放される
提供:TOHO NEXT

石門
就活中に妊娠、卵子提供のバイト、生活に困窮…壮絶、しかし共感する驚愕体験【100%超高評価作】
提供:ラビットハウス

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

ヤバい映画みつけましたよ
【いた…凄まじくクレイジーな監督が…!】壮大VFXの映画をほぼ1人で製作、撮影に7年、完成に12年…
提供:Henge

男は、若年性認知症だった。
シングルマザーの女性。男が家までつけてきた…しかし彼女はその男に惹かれる。予想外の感動作。
提供:セテラ・インターナショナル