「ホビット」タウリエルが降臨！エバンジェリン・リリー、弓矢ポーズでファンのハートを射抜く【東京コミコン2023】

リリーは、J・J・エイブラムス製作のTVシリーズ「LOST」で主要キャラクターとなるケイト役をオーディションで勝ち取り、2007年には同作でゴールデングローブ賞TVドラマ部門の主演女優賞にノミネート。「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の前日譚にあたる「ホビット」2部作などにタウリエル役で出演し、「アントマン」シリーズではアントマンのパートナーであるホープ・ヴァン・ダイン役を演じて注目を集めた。この日のイベントの司会は、映画ライターの杉山すぴ豊とメインMCの小田井涼平が務めた。

大きな拍手に迎えられて登場したリリーは「コンニチハ」と日本語で挨拶。日本のファンの印象について「丁寧で謙虚で、一緒にいると泣き出してしまう人もいる。皆さんと会えてうれしく思っています」と感激しきりだ。知的で気が強く、身体能力抜群のワスプのスーツについて話が及ぶと、「6カ月かけて、私の体にマッチするように作られたものでした。本当にぴったりで、スーパーヒーローに変身できた！と思いました」と明かし、「もし自身が小さくなることができたらどうする？」との質問には、「ビル・ゲイツの取締役会室に入り込んで、なにが行われているかを知りたい」と回答。司会から「なかなか思いつかない答え」と評されると、「私は予想ができない女」とニヤリと笑い、会場を盛り上げていた。

さらに「アベンジャーズ」の最強最悪のラスボス、サノスを「どのように倒したいか？」と聞かれたリリー。「小さくなって、サノスの鼻に入ってそこで巨大化すれば終わったんじゃないかと思う。それが秘密兵器になるのに、（劇中では）使わなかった」とアイデアを練り、観客も大爆笑。女性ヒーローが一堂に会する場面も印象的だったが、「そこは私がマーベル映画に出ている中で、一番気に入っているシーン。私も感動した」と切り出し、「あれだけの女性たちと一緒に撮影をすることは、これまでになかったこと。撮影の合間には子どものことや人生について、女性であることについてなど、みんなでいろいろと話をしました」と明かした。ワスプの今後も気になるところだが、「それはミステリー」と微笑みながら「もしまたサノスと直面することがあれば、今度は彼女がアイデアを使うかもしれない」と活躍のチャンスを狙っていた。

またリリーは、「ホビット」シリーズのエルフ、タウリエル役としても人気を博している。「13歳の時に小説を読んで、天井を見ながら『エルフになりたい』と思っていた。それが役作りに役立ったと思います」。司会から「タウリエル役になりきって、客席に向かって弓矢を射抜いてもらえませんか？」とお願いされる一幕もあった。大笑いしたリリーは、「真面目な顔をすることが大事」とキリリと表情を引き締めて弓矢を射抜くポーズを披露。会場からも「かっこいい！」「ステキ！」と大きな拍手が上がっていた。

今後の展望として「もっともやりたいことは、スクリーンの外にあります。母親としての役割や、人道的な活動を、パッションを持ってやること。そして小説を書くこと」と意欲をにじませたリリー。「和食が大好き。私のパートナーは漁師なので、魚を釣ってきて、そのままお皿にドンと新鮮な魚を乗せるんです。そういった魚も好きですが、日本の刺身、お寿司もとってもおいしいと思っています」と私生活についても清々しく話すなど、サービス精神とキュートな素顔で大いに会場を魅了していた。

「東京コミコン2023」は、千葉県・幕張メッセで12月10日まで開催される。