大泉洋×月川翔監督 16万人の心臓病患者を救った“家族の愛の実話”を映画化 「ディア・ファミリー」24年6月14日公開
2023年11月23日 05:00
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大泉洋と月川翔監督が初タッグを組んだ「ディア・ファミリー」が、2024年6月14日に全国東宝系にて公開されることが決定した。あわせて、初映像となるストーリーテリングムービー(https://youtu.be/dowmPu2eADs)が披露された。
本作は、「ただ娘の命を救いたい」という一心で、知識も経験もない状態から医療器具開発に挑み、のちに16万人の命を救うことになった“家族の愛の実話”を映画化するもの。ビニール樹脂製品の町工場の経営者・筒井宣政(東海メディカルプロダクツ前社長)が生み出したIABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルの誕生秘話は、2019年に文藝春秋の連載「後列のひと」で取り上げられ多くの反響を呼んだ。
大泉が演じたのは、筒井氏をモデルにした坪井宣政役。妻役には菅野美穂を配し、3人の娘は福本莉子、川栄李奈、新井美羽が演じた。撮影は、22年12月4日から23年2月4日にかけて行われた。
生まれつき心臓病疾患を持っていた幼い娘・佳美に突き付けられたのは、「余命10年」という宣告。どの医療機関でも治すことが出来ないという現実のなか、小さな町工場を経営する宣政は「じゃあ俺が作ってやる」と、人工心臓を作ろうと立ち上がる。
知識のない中で始まった医療器具の開発は、限りなく不可能に近く、前途多難。「ただ娘の命を救いたい」という一心で、父と母(陽子)は人工心臓・カテーテルの勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金を用意して何年もその開発に時間を費やす。あらゆる医療関係者にそっぽを向かれる中、佳美の命のリミットは刻一刻と迫っていた。
一人娘を持つ大泉は「脚本を読んだ時『私の命はもう大丈夫だから、その知識を苦しんでいる人のために使って』という台詞に心を突き動かされました」と語り、「自分も子供の親として、引き受ければとても苦しい撮影期間になるということは予想できましたが、娘の命を救いたいという一心で立ち上がり、絶対に諦めないこの家族の強さが観た人を必ずや勇気づけてくれると信じて、出演を決めさせていただきました」とコメント。
メガホンを取ったのは、「君の膵臓をたべたい」「君は月夜に光り輝く」「劇場版 そして、生きる」など、死生観にまつわる感涙作を生み出してきた月川監督。2児の父親でもある月川監督は、「[心臓に難病を抱えた娘のために、町工場のお父さんが医療機器を開発した実話]と聞いて、何としてもこの実話の映画化は自分でやり遂げたいと思いました」と熱い思いを明かす。そして、「僕が最も感動したのは、この医療機器が今も世界中で多くの命を救い続けているという点です。このご家族への取材を重ねていくうちに、誰かが亡くなって悲しいという話ではなく、誰かの命が救われていくことでの感動を届けたいという思いが高まっていきました」と語った。
大泉と月川監督は細かくディスカッションを重ね、信頼関係を構築。筒井家と対話をしながら役作りを重ね、70年代、80年代、90年代、2000年代と4つの時代を完全再現し、絶対に諦めない家族の絆”を作り出した。
宣政を献身的に支える妻・陽子役を演じた菅野は、「ご家族の奇跡の実話を受け取っていただけたら」と語り、「陽子の頼もしさ、そして今作で初めての夫婦役となった大泉との掛け合いにもご期待ください」とコメントを寄せた。
心臓病疾患により「余命10年」を宣告される娘・佳美を演じた福本は、生きることを諦めず、儚さと凛とした強さを持つ役どころで新境地を切り拓く。佳美の姉・奈美役の川栄は、時に厳しくも優しさで姉妹を包み込む坪井家の長女を熱演。奈美と佳美の妹で末っ子の寿美役は新井が演じ、感情豊かに姉たちへの愛を体現する。
脚本を手掛けたのは、「糸」「ラーゲリより愛を込めて」の林民夫。筒井氏と20年以上に渡り親交があるノンフィクション作家の清武英利氏の膨大かつ緻密な取材や連載などをもとに、製作陣が脚本開発した。清武氏の取材記録は、本作の原作として「アトムの心臓『ディア・ファミリー』22年間の記録」(文春文庫)のタイトルで24年4月に刊行されることが決定した。
キャストと製作陣のコメント全文は以下の通り。
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