永瀬廉、主演映画公開に「ただただ嬉しい」 現場のムードメーカーは北村匠海「短期間とは思えないぐらい喋っていた」
2023年11月10日 18:45
第62回メフィスト賞を受賞した作家・弁護士の五十嵐律人による法廷ミステリー小説を、「神様のカルテ」などの深川監督が実写映画化。ロースクールの学生たちが行う模擬裁判で実際に起こった殺人事件をきっかけに、ロースクールに通い、法曹の道を目指す主人公の“セイギ”こと久我清義(永瀬)、セイギの幼なじみで、同じく法律を学ぶ織本美鈴(杉咲)、「無辜ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨(北村)の仮面の裏の顔が暴かれていく……。
撮影、プロモーションを経て本日無事に映画が公開されたことに、永瀬は「やっと公開することができて、いまはただただ嬉しい」と笑顔を見せると、自身が演じた清義というキャラクターについて「過去にいろいろ抱えている人物。物語が進むにつれて、(美鈴との)二人の距離感が大事になると思って撮影しました。最初から最後まで、もがきながらも信念を貫いていくことを大切にしました」と語る。
美鈴役の杉咲は「ピュアに清義を思い続けていることを大事に演じようと思いました」と役の核となる部分に触れると、馨役の北村は「馨はこの作品の中で異質の存在。でもそれを演出するのではなく、ただその場にいる時間を楽しんで、心のどこかでほくそえんでいる存在を意識しました。清義とは表裏の存在であるのと同時に、常に横にいる彼の陰でもあり光でもある役柄」と位置づけて芝居を構築していったという。
そんな3人に深川監督は「すごく濃密で難しい芝居をしている」と評すると、柄本明や生瀬勝久、筒井道隆、大森南朋らベテランとの対峙に「彼らが出てくるとスクリーンがピリッとして物語をかき回そうとするのですが、(永瀬、杉咲、北村の)3人が色を出して飲み込んでいく。このメンバーがこれからの日本映画を背負って立つのかなと思いました」と最大級の賛辞を送っていた。
作品はシリアスな展開が続くが、撮影はほのぼのとしていたという3人。杉咲が「とてもお忙しい2人なのですが、現場ではまったく飾らない方々なので無理しないでいい。とてもリラックスできて楽しかったです」と感想を述べると、永瀬は5日間の撮影だった北村が「短期間とは思えないぐらい喋っていた」とムードメーカーだったことを明かしていた。
永瀬は「この作品を通して、普段考えなかったこと、身近すぎて焦点が当たらなかった部分に気づけた。余白があって皆さんに問うている作品だなと思ったので、たくさんの方に届けばいいなと思っています」とメッセージを送った。
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