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AIとの恋愛「her 世界でひとつの彼女」を二村ヒトシ、映画.com編集部がトーク 人間でないものは自分を傷つけないのか? そして最高のテレフォンセックス…

2023年11月8日 21:30

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「her 世界でひとつの彼女」
「her 世界でひとつの彼女」
Photo courtesy of Warner Bros. Pictures

TOKYO FMほか全国38のFM局のオーディオコンテンツプラットフォームで、スマートフォンアプリとウェブサイトで楽しめるサービス「AuDee(オーディー)」 と映画.comのコラボ新番組「映画と愛とオトナノハナシ at 半蔵門」。作家でAV監督の二村ヒトシと映画.com編集部エビタニが映画トークを繰り広げる。

今回は、スパイク・ジョーンズ監督が、近未来のロサンゼルスを舞台に、人工知能OSに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー「her 世界でひとつの彼女」(2013)について語り合った。

他人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、次第にサマンサと過ごす時間に幸せを感じるようになる。

「一番好きな映画のひとつ」という二村。「10年前に初めて見たときに、5年後(の世の中は)こうなっているのでは? と思ったけれど、現在まだこうなっていない。でも、スマホはしゃべるようになったし衝撃的で」「一種のSF映画になっているけど、これは人間がずっとやってきたこと。AIが自動学習して、人間の感情を獲得していく。人間がAIを相手に恋する感情を教えていたら、自分を超えてしまったという話。それがシビれます」と感想を語る。

そして、「人間でないものは僕を私を傷つけないのでは? と思ったことあるオタクは必見。テレフォンセックスをする映画はたくさんありますが、最高のテレフォンセックスが見られる映画」と見どころを挙げる。同じく公開当時に鑑賞したというエビタニは、「あの頃はSFっぽいなと思ったけれど、もうちょっと先にありそうな話だと思った」と述べ、「(OSのサマンサとも)セオドアと元奥さんとの別れもそういう(同じ理由)ことだった」と主人公のセオドアの恋愛パターンを指摘する。

ホアキン・フェニックス演じる主人公セオドアが、AIサマンサと出会う前にも、さまざまなエピソードが描かれ、「モテてる男も、モテていない男も見るべき映画」と恋愛をこじらせた人々に様々な学びがある映画だと二村は断言。エビタニは、ホアキン・フェニックスの大ヒット作「ジョーカー」とのつながりを感じ、「サマンサと出会ったことでジョーカーにはならずに済んだのかも」と持論を語る。

そのほか、人間の欲望を知って進化していったサマンサ、肉体があることで苦悩する人間との対比、SF映画の金字塔「ブレードランナー」からの引用や、吹き替え版では林原めぐみがサマンサを演じたことなど、2人のトークは映画の様々なシーンに及び、ラストシーンについて二村が「人間は体があるから、OSが魂の世界に行っても人間はこの世界にいるという解釈もできるし、そのままこの世からいなくなる、という解釈もできる。愛を描いた映画には死があり、この映画もずっと死の影がある」「最後の解釈は見る人が決めてね、という素晴らしい映画だった」とまとめた。

トーク全編はAuDee(https://audee.jp/voice/show/55260)で聞くことができる(無料配信中)。次回は第36回東京国際映画祭で最優秀監督賞と観客賞をダブル受賞、稲垣吾郎新垣結衣が共演し、朝井リョウ氏の小説を映画化する「正欲」を取り上げる。

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