「かぞく」吉沢亮、小栗旬ら主演俳優のキャスティング理由は? 澤寛監督が明かす「信頼の置ける人」
2023年10月30日 14:30

第36回東京国際映画祭の「Nippon Cinema Now部門」に出品された「かぞく」が10月30日、TOHOシネマズ日比谷で上映され、澤寛監督がQ&Aに登壇した。

映画「十三人の刺客」「るろうに剣心」シリーズ、人気TVCM「au 三太郎」シリーズの衣裳デザイン、キャラクターデザインを担当した澤田石和寛が“澤寛(Kan Sawa)”名義で映画監督デビューを果たし、2012年に急逝した伝説の漫画家・土田世紀氏の未完同名作品を実写映画化。吉沢亮、永瀬正敏、小栗旬、阿部進之介が主演を務め、4人の男の4つの家族が複雑に絡み合い、喪失から再生へと向かうさまを描く。
「かぞく」のなかで描かれたエピソードを原作として、澤監督自身の生い立ちや経験も織り交ぜている。映画化しようと思った理由を聞かれた澤監督は「自分がどうしてこういった感性で生きているのかを考えたときに、自分の家族や生い立ち、環境が重要な要因だと思いました。家族についての映画を作ろうと思うなかで、もともと持っていた原作を再発見して。土田世紀さんの漫画のコマにある余韻が、映画的な表現に昇華できると思いました」と振り返る。

観客からは、吉沢、永瀬、小栗、阿部を主演にキャスティングした理由について質問が寄せられた。「実際に目で芝居を見たことがある」というのがキャスティングの大きなテーマにあったと明かし、「初めて実際に演出をするので、私の体感で信頼の置ける人」という観点でキャスティングを行った。
吉沢については「息子という存在を描く中で、特定の誰かということではなくて、息子という表現をするのに必要な存在でした」、小栗についても「小栗さんは、一人で車の中で父の中に生まれた葛藤や感情を表現する一人芝居をしています。父というのを表現するにあたって、私が小栗さんという俳優にどうしても演じてほしかった役の一つです」と説明する。

続けて、「阿部さんに関しては、母からの一言に対してそれを受けるシーンがあるのですが、阿部さんにならそれを演じることができるという思いがあった。永瀬さんに関しては、原作に描かれている設定より抽象的な男性像の必要性を感じていたので、永瀬さんに演じてほしかったです」とそれぞれキャスティング理由を語った。
「かぞく」は11月3日から公開。第36回東京国際映画祭は、11月1日まで開催される。

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