西島秀俊×芦田愛菜、親子役で初共演! 日曜劇場「さよならマエストロ」でタッグ
2023年10月30日 04:00

俳優の西島秀俊と芦田愛菜が、2024年1月期にTBSで放送される日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」に出演し、親子役で初共演を果たすことが明らかになった。
西島の日曜劇場への出演は、「流星ワゴン」(2015)に主演して以来9年ぶり。一方の芦田は「南極大陸」(2011)以来となる。当時は7歳だった芦田が、今作では市役所に勤務する20歳の女性を演じる。
タイトルにある「アパッシオナート」とは、音楽の発想標語のひとつを指し「熱情的に、激しく」の意(大辞林第4版より)。西島が演じる主人公の夏目俊平は、20代の頃から数々のオーケストラと共演してきた才能あるマエストロ(指揮者)。大好きな音楽に対し常に“アパッシオナート”に向き合い、その情熱はいつも演奏家たちの眠っていた情熱を呼び覚まし、火を灯していた。だが、音楽以外の能力はゼロで、家事は何ひとつできないポンコツかつ超マイペースな男という設定だ。

今作は、天才指揮者だった夏目が“ある事件”で家族を失い、自身も音楽界から距離を置いていたが、日本のある地方の楽団の指揮をするため、数十年ぶりに帰国する。一方、音楽を嫌い、音楽のない人生を送ってきた夏目の娘・響(ひびき)は、5年前の“ある事件”をきっかけに父と決別。しかし、突然帰国する父と気まずい同居生活を始めることになる。
世界的な天才指揮者がなぜ、愛する音楽の世界から退くことになったのか。そして、天才ゆえに娘の気持ちが分からない夏目が、父として改めて娘と向き合うなかで、5年前から時間が止まってしまっていた“娘の人生”を少しずつ動かし、親子の絆と人生を再生させていく姿を描く。
脚本は、「凪のお暇」「妻、小学生になる」などを手がけてきた大島里美のオリジナルストーリー。そして、劇伴を担当するのは「テセウスの船」「日本沈没―希望のひと-」をはじめ、多くの作品を担ってきた菅野祐悟。さらに、世界的指揮者の広上淳一が今作のオーケストラを全面監修し、オーケストラの演奏部分は東京音楽大学が全面バックアップする。

先日、クランクイン前に本読みをしましたが、出演者の方それぞれの個性が強くて、いい意味でバラバラだなと感じました。しかし、だからこそキャスト全員で一体感が生まれたら面白いだろうなと思い、ワクワクしております。
僕が演じる俊平は、音楽に対する熱意や純粋な気持ちを持っていますが、それ故に周りが見えなくなってしまい、迷惑をかけてしまうキャラクターでもあります。
今回共演する芦田さん演じる娘・響や家族とのシーンでは、全く相手にされない父親をコミカルに演じつつも、時にはそのコミカルさが胸に刺さったり、ぎくしゃくしているように見えても深いところで愛情を持っていたりといういくつもの気持ちのレイヤーがあるので、想像していないところで心が震えるような瞬間が起きるのではないかというたくさんの可能性を感じています。
マエストロ役を演じるにあたって指揮の練習をしていますが、教えてくださる先生方が本当に素敵な方たちで、本質的なこともそうですが、指揮者がどのようなイメージを持ってやっているのかということや、音楽の構造も教えていただけるので興味深く、おもしろいです。
ただ、ものすごくハードルが高いので毎回ぐちゃぐちゃになりながらもなんとか頑張っています(笑)。
今作では、素敵な共演者、スタッフの方々のお力を借りてひとつひとつのシーンに心を込めて演じたいと思っています。
俊平をはじめ、物語の登場人物が再生していき、力を得ていくように、ドラマを見てくださった皆さんが、月曜日から「今週も頑張ろう、何か新しいことを始めよう」と力が湧くような素敵なドラマになるように全力を尽くしたいと思います。ぜひ、ご期待ください。
音楽に触れたことのあるなしや、楽器の得意・不得意、音感があるとかないとかではなくて、音楽を前にしたら「音楽が好きなんだ」という気持ちだけでいいんだよ。と、言ってくれる。そんなドラマなんじゃないかなと思います。
今作で私が演じる響は、西島さん演じる父親の俊平にキツく当たる役なので、自分自身としては心が痛いです(笑)。ですが、5年前のある事件をきっかけに絡まってしまった糸をうまくほぐせなくて、父親に対して素直になれない、頑固な娘を一生懸命に演じたいと思います。私も、母親からは「頑固だね」とよく言われるので、響の気持ちはよくわかります(笑)。
親子のシーンでは、素直になりきれない頑固な響と、なんとかして距離を縮めたい俊平のコントのようなコミカルなシーンが楽しみですし、独特な親子の雰囲気を作り出したいです。
たくさんの登場人物が、それぞれの音をドラマの中で奏でるので、音で皆さんと繋がれたらいいなと思っています。
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