サウジアラビアでの撮影は「アラビアのロレンス」以来! 歴史的快挙を成し遂げた「カンダハル 突破せよ」
2023年10月17日 17:00
ジェラルド・バトラー主演で、実体験に基づく極秘任務の真実を描く「カンダハル 突破せよ」は、サウジアラビアで撮影された。同地で撮影が行われたのは、「アラビアのロレンス」以来となった。映画.comは、ロケ地のスケールが伝わる場面写真と、キャスト陣・製作陣のコメントを独占入手した。
本作の題材は、米国防情報局の職員としてアフガニスタンに赴任していたミッチェル・ラフォーチュンが、元CIA・NSA局員のエドワード・スノーデンによる2013年の内部告発・情報漏洩事件と同時期に経験した実体験。自ら脚本を担い、複雑な中東情勢を踏まえたリアリティと、手に汗握るスリルとアクションを兼ね備えたエンタテインメントを書き上げた。バトラーとは「エンド・オブ・ステイツ」「グリーンランド 地球最後の2日間」に続く3度目のタッグとなるリック・ローマン・ウォー監督がメガホンをとった。
イラン国内に潜入中のCIA工作員トム・ハリス(バトラー)は、核開発施設の破壊工作に成功。しかし、その直後、CIAの内部告発で機密情報が漏洩し、全世界に正体が明かされる。即刻ミッションを中止し、中東からの脱出を図る彼が目指すのは、400マイル離れたアフガニスタン南部のカンダハルにあるCIA基地。30時間後に離陸する英SAS連隊の飛行機に乗らなければ、生き残るチャンスはない。しかし、行く手にはさまざまな勢力が立ちはだかり、敵・味方の入り乱れる壮絶な死闘と追跡劇が繰り広げられる。
場面写真からは、撮影が行われたサウジアラビア北西・メディナ地方の町、アル・ウラーの壮大さが伝わってくる。劇中では、視界を遮るものがない広大な砂漠で、大爆破や銃撃戦が繰り広げられる。バトラーは、アル・ウラーでの撮影について、以下の通り語った。
バトラー「撮影と生活を通して個性あふれる場所だと思ったよ。現地に到着した瞬間から、特別な体験になると実感した。町の活気だけで思わず驚いてしまった。アル・ウラーも気に入ったし、知らなかったサウジアラビアの魅力も発見できてとてもうれしかった。撮影がない時には、歴史的な場所や自然を楽しんだよ。ロケ地としてはとても個性的だったし、とにかくダイナミックなんだ。ロケーション自体が、映画を構成する一つの要素になっている」
本作は、アル・ウラーの町やフィルム・アル・ウラー社、さらにサウジアラビア政府やサウジアラビア空軍からも手厚い支援を受けて製作された。これほど大規模な英語圏のジャンル映画の撮影が、同地で行われたのは初。ウォー監督は、「この国で撮影が行われたのは、『アラビアのロレンス』以来、初めてのことだったんだ。それがどれほど特別だったことか。僕たちは、25カ国のキャストとスタッフと一緒にサウジアラビアに行ったんだよ。皆、人生でまたとない経験をしたね。ロケ地に関しては、とても慎重に検討を重ねた。サウジアラビアは、これまでカメラで捉えられていないような場所がいくつもあったんだ。だから、とても特別なものになると思ったし、中東特有の風景を見せられるとも思った」と、ダイナミックなロケ地が、物語に説得力や立体感をもたらしていると明かした。
「カンダハル 突破せよ」は、10月20日に公開。
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