山田涼介は意欲も安藤サクラは「嫌です」 原田眞人監督「BAD LANDS」前日譚希望も…
2023年9月29日 18:00
直木賞作家・黒川博行の小説「勁草」を、「ヘルドッグス」「関ヶ原」などを手掛けた原田監督が実写映画化した本作は、全340館での封切り。大阪で特殊詐欺を生業とするネリ(安藤)と弟のジョー(山田)は、ある日思いがけず億単位の金を手にしたことから、さまざまな人物から狙われることになってしまう。
公開前からネリとジョーの姉弟コンビの痛快さが話題になっていたが、安藤は「先日大阪に数日間行かせていただいたのですが、すでに試写で作品を観た方から『めっちゃ面白かった』と興奮気味に話してくださる方が多かった」と反響の大きさを述べると、山田も「番組スタッフの方で作品を観た方が『お世辞じゃなく本当に面白かった』と言ってくださったんです」と評判も上々だという。
原田監督も「すごくいい反響が届いています」と笑顔を見せると「パンフレットに映画評論を書いてくださっているのですが、こちらが勉強になるぐらい深い考察をしてくださっています。こうしたことはこれまでなかなかなかった」と多くの映画ファンに刺さる作品になっているという手ごたえを感じているようだった。
現場で起きたハプニング的な出来事をしっかりすくい取ってくれるという原田組。山田は「皆さんが随所にアドリブを出してくるのですが、とてもそういう場面を大切にしてくださる」と映画の生感が作品に生きていることに触れると、安藤も「本当にその場で起こった奇跡を切り取ってもらえる。その力がすごい」と脱帽していた。
見事なコンビネーションでスクリーンを所狭しと暴れまわった安藤と山田。原田監督は「この二人で前日譚を撮りたい。15歳と13歳か」と提案するも安藤は「嫌です!」と即否定。しかし安藤は「でももう1回この映画を撮影すると言われたら、ぜひやりたい」と意欲を見せる。山田は「僕は13歳の役ですが。皆さんが13歳に観てくれるならやります」とまんざらではない表情を浮かべていた。
原田監督は「前日譚はさておき、この二人だったら、やっぱり時代劇を撮ってみたい。二人とも身が軽いので、忍者もいけるよね。サクラさんはくノ一、涼介は忍者かな」と思いを述べると、山田は「僕、忍者上手いと思います」と前のめりに語っていた。
安藤は「この作品は、劇場で観ることができてラッキーだと思える映画」と自信をのぞかせると、原田監督は「大人の映画はヒットしないと言われています。でもこの作品は大人の良質な映画です。ということはヒットしないという風潮になりますが、ぜひ乗り越えたい」と熱い思いを語っていた。
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