小松菜奈&松田龍平、佐渡で記憶を失った二人の過去と運命描く「わたくしどもは。」2024年公開
2023年9月27日 16:00
小松菜奈と松田龍平が主演し、富名哲也が監督を務める映画「わたくしどもは。」が、第36回東京国際映画祭コンペティション部門に選出され、2024年に公開される。このほど特報映像、ティザーポスター、場面写真が披露された。
本作は、ベネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト、Biennale College Cinema 2018-2019で、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画だ。5年の月日を経て、来る10月23日に開幕を迎える東京国際映画祭のコンペティション部門公式出品作品として念願のワールドプレミアを迎える。
江戸時代、無宿人と呼ばれる戸籍を剥奪された人々が内地から佐渡島に連れてこられ、金山で過酷な労働を強いられた結果、多くの方が命を落とすという出来事があった。佐渡島を訪れた富名監督は、この金山跡地の片隅にひっそり佇む墓地“無宿人の墓”の存在から本作の着想を得た。戸籍の無い人たち“無国籍者”は、遠い過去の出来事ではなく、日本そして世界的にも増加し現在問題となっている。
富名監督は「この社会に記録上存在していない、無宿人と無国籍者は、亡くなってもその存在は永遠に認められることがないまま、その魂は“彷徨える魂”としてこの世を漂っている。忘れ去られないためにもこれをテーマに映画を作りたかった」と話す。さらに「この映画の物語を支えるプロットとし、佐渡金山を象徴する二つに割れた山、道遊の割戸と呼ばれる金山が大切な役割を担っている。じっと眺めていると、その割れた裂け目はあの世とこの世を繋ぐ出入口に思えたことが映画の強いインスピレーションになった」と明かしている。
富名監督は、英国ロンドンフィルムスクールで映画を学んだ後、2013年、短編「終点、お化け煙突まえ。」(主演: 岸井ゆきの) を監督・脚本。第18回釜山国際映画祭の短編コンペ部門を始め、第8回 JOGJA-NETPAC Asian Film Festival の短編部門ではグランプリを受賞、世界10カ国以上の国際映画祭に招待され上映された。2018年、長編初監督作品「Blue Wind Blows」(内田也哉子・内田裕也 父娘初共演)は、第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション・コンペティション部門正式招待されたのを皮切りにサンパウロ国際映画祭他、台湾、インドネシア、スペイン、ポーランド、オーストラリアの映画祭などで上映。今作が長編第2作となる。
舞台は佐渡島の金山跡地。倒れている女(小松菜奈)が目覚める。女には過去の記憶がない。女は、清掃員の女性キイに助けられ、家に運ばれる。そこにはアカとクロという名の女の子も暮らしている。名前を思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。ミドリはそこで警備員の男(松田龍平)と出会う。 男もまた名前と過去の記憶がないという。そんなミドリと男は互いに惹かれ合っていく。
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