ギャスパー・ノエが暴力、セックスを封印し描く静かな恐怖 ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントが映画初主演「VORTEX」12月8日公開
2023年9月25日 17:00

実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエ監督が「暴力」「セックス」を封印、「病」と「死」をテーマに自身の経験を経て作り上げた最新作「VORTEX ヴォルテックス」が、12月8日から公開される。このほど、日本オリジナルポスタービジュアル&予告編が披露された。
本作は、認知症を患う妻と心臓病を抱える夫の人生最期の日々をテーマに、人はどう死んでいくのか? という誰もが目をそむけたくなる現実を描いたノエ監督の新境地。主演は、80歳にして初主演を果たしたホラー映画の帝王ダリオ・アルジェントと、「ママと娼婦」の娼婦役で伝説的な女優となったフランソワーズ・ルブラン。スプリットスクリーンの画面分割によって、老夫婦の日常が2つの視点から2画面同時進行(スプリットスクリーン)で映し出されていく。心通わぬ家族、不測の出来事、やがて訪れる死という静かな破滅と恐怖が描かれる。

予告映像では本作を象徴するスプリットスクリーンのシーンが盛り込まれており、心臓病を患う夫と認知症が進行する妻、余命いくばくもないふたりと、離れて暮らす息子(アレックス・ルッツ)の姿がとらえられている。一見仲睦まじい夫婦の日常を描いていくのかと思いきや、次第に日常が崩れ去り、誰もが目を背けている逃れられない運命が無情にも迫りくることを予感させるものとなっている。

「VORTEX ヴォルテックス」は、12月8日からヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。9月29日からオリジナルポストカード(※数量限定)付き特別鑑賞券が販売される。
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