【劇場版がいよいよ公開!】菅田将暉主演「ミステリと言う勿れ」映画は原作漫画の何巻? 時系列は? ドラマ版エピソードまとめ
2023年9月14日 20:00
田村由美氏による原作漫画は、膨大な知識と独自の価値観をもつ主人公・久能整(くのう・ととのう)が、淡々と持論を述べるだけで事件の謎や人々の悩みを解き明かしていく新感覚のミステリー作品。22年1月期にフジテレビの月9枠でドラマ版が放送されると、整役を演じた菅田の天然パーマ姿や、よどみない長台詞、核心をつく言葉の数々が話題を呼びました。
本記事では、ドラマ版のエピソードを振り返るとともに、原作コミックスの何話が描かれているのか、ドラマ版の時系列はどうなっていたのかをまとめました。劇場版を見る前の予習・復習にお役立てください。
原作ファンの間で高い人気を誇る通称“広島編”をもとに、名家・狩集家(かりあつまりけ)をめぐる遺産相続事件の顛末を描く。通称“広島編”は、原作コミックスのepisode4にあたり、第2巻から第4巻にかけて収録されている。
天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、美術展のために広島を訪れていた。そこで犬童我路(永山瑛太)の知人だという女子高生・狩集汐路(原菜乃華)と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。
ヒロインの汐路役は原が務め、狩集家の遺産相続人を町田啓太、萩原利久、柴咲コウが演じる。その他、松下洸平、鈴木保奈美、滝藤賢一、松坂慶子らが脇を固めた。監督は「信長協奏曲」の松山博昭、脚本は「本能寺ホテル」の相沢友子。
ドラマ版は時系列が入り組んでいたため、原作ではどういう順番で描かれたのか、ドラマ版の時系列はどうなっていたのか、気になった人も多いはず。そこで、劇場版の予習もかねて、ドラマ版の各エピソードを時系列順に並べなおしてみました。特別編(9月9日に地上波放送済)の情報もまとめましたので、ぜひあわせてチェックしてください。
原作コミックス:episode1「容疑者は一人だけ」(第1巻)
主人公・久能整のキャラクター性がわかる最初のエピソード。大隣警察署の刑事、風呂光聖子(伊藤沙莉)、池本優人(尾上松也)、青砥成昭(筒井道隆)との出会いが描かれた。
大学生の久能整(菅田)が自宅アパートでカレーを作っていると、大隣警察署の刑事、薮鑑造(遠藤憲一)と池本優人(尾上)が訪ねてくる。付近の公園で寒河江健(藤枝喜輝)という大学生の遺体が発見されたという。寒河江は整と同じ高校の出身で、同じ大学に通っていた。寒河江が殺害された時刻に整と争っているのを見た目撃者がおり、整は容疑者として事情聴取を受ける。整は淡々と無実を訴えるとともに、刑事たちの取調べに対して矛盾や疑門を呈していく。
原作コミックス:episode2「会話する犯人」他(第1~2巻)
バスジャック事件で整と出会い、友情のような絆が芽生える謎の青年・犬堂我路(永山瑛太)が第2話で初登場。シリーズを通してキーパーソンとなる我路は、劇場版に再登場することがわかっている。
整が美術館に行くために乗った路線バスがジャックされた。犯人は2人組で、犬堂オトヤ(阿部亮平)と犬堂ガロ(久保田悠来)と名乗る。バスに乗り合わせたのは、熊田翔(永山)、露木リラ(ヒコロヒー)、柏めぐみ(佐津川愛美)、淡路一平(森永悠希)、奈良崎幸仁(金田明夫)。運転手の煙草森誠(森下能幸)は、犯人の指示で、ある屋敷へとバスを走らせる。やがて、整はバスに乗っていたのが、連続生き埋め殺人事件の最初の被害者・犬堂愛珠(白石麻衣)の関係者だと知る。そして、本物のガロは熊田だと見抜く。
原作コミックス:episode2.5「骨の在処はまだ」他(第6巻)、episode3「つかの間のトレイン」(第2巻)
我路の妹・愛珠の死の真相の鍵を握る殺人鬼、ジュートの全容が明かされるエピソード。ジュート役は北村匠海が演じ、放送時はそのサイコパスぶりが話題を呼んだ。ドラマ版の最終話では、事件の結末が描かれるとともに、新幹線で整が隣席の女性の手紙の謎を解く「つかの間のトレイン」が映像化された。
整が大阪の美術展に行くことを考えていた頃、大隣警察署に新たに発生した連続猟奇殺人事件の応援要請が入る。風呂光は、芝浜署の刑事・猫田(松本若菜)とバディを組んで捜査にあたる。一方、我路は妹・愛珠の死の真相を求めて、“ジュート”という人物を追っていた。手がかりを求める中で、我路は寄木細工ミュージアムの学芸員・辻浩増(北村)と出会う。
原作コミックス:episode5「雨は俎上に降る」(第4巻)
バスジャック事件を解決へと導いた整は、風呂光から新たな事件の捜査協力を頼まれる。爆破予告の暗号を解いてほしいと頼まれた整は、暗号にある法則を見つける。翌日、雨の中、食事に出かけた整は、雨に濡れながら「山賊の歌」を歌う男(柄本佑)と出会う。しばらく会話するうちに、整は彼が記憶喪失だと気付く。男はとりとめのない話のなかで、「どこかに時限爆弾を仕掛けたような気がする」と言い出す。
原作コミックス:episode6「ばちあたり夜話」(第4巻)、episode7「暖かいのか温かいのか」(第4巻)
ある未解決事件の真相を描いた「ばちあたり夜話」を映像化。ジュートの父親・羽喰玄斗のエピソードに加えて、整と謎の女性ライカ(門脇麦)の出会いが描かれた。
爆弾魔の犯行を防いだ整は、帰り道で土手から転げ落ち、検査入院することに。その夜、隣のベッドに入院していた定年退職した刑事・牛田悟郎(小日向文世)に話しかけられた整は、牛田がローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスが書いた哲学書「自省録」を読んでいることに興味を持つ。牛田は、その本は入院中の女の子からもらったという。話好きの牛田は、約20年前に羽喰玄斗という殺人鬼が起こした未解決事件について語り始める。
原作コミックス:episode8「天使の言い分」他(第5巻)
整と謎の女性ライカが暗号を介して交流する姿とともに、“炎の天使”による連続放火事件を描いた。整が通う大学の准教授・天達春生(鈴木浩介)が第6話で初登場した。
入院中、病院の掲示版に暗号を発見した整は、院内にある温室を訪れる。そこで整は、数字と「自省録」を使った暗号で言葉を伝える謎の入院患者・ライカと出会う。翌日、退院手続きを済ませた整は、患者の下戸陸太(岡山天音)とぶつかったことで難癖をつけられる。その後、ライカの暗号が書かれた封筒を見つけた整は、ある住所へと向かう。そこは放火されたと思われる一軒家で、現場には下戸と井原香音人(早乙女太一)、そしてライカの姿があった。
原作コミックス:episode10「嵐のアイビーハウス」他(第7巻)
整の恩師・天達の亡くなったパートナーで、整の幼少期に大きな影響を与えた美吉喜和(水川あさみ)の死の真相が描かれた。
整は、天達から友人の別荘で開かれるミステリー会に誘われる。天達は、講演会で知り合った大隣警察署の刑事・風呂光にも声を掛けていた。整は、天達と風呂光とともに「アイビーハウス」と呼ばれる山荘へと向かう。そこには、天達の高校時代の友人・蔦薫平(池内万作)と橘高勝(佐々木蔵之介)、そしてゲストのデラ(田口浩正)とパン(渋谷謙人)がいた。その夜の会話から、整はこの山荘がかつて喜和がストーカーに殺害された場所だと知る。
原作コミックス:episode9「デートならぬ遠出」(第6巻)
謎の女性ライカの悲しい過去が明かされ、整とライカの別れが描かれた。
整とライカはひょんなことから、初詣に行く約束をする。お互いに初めての初詣を楽しんだ帰り道、2人は灯りが点いていた焼肉店を訪れる。店主らしき浦部沢邦夫(堀部圭亮)は入店を断ろうとするが、店員の沙也加(志田未来)は2人を快く迎え入れる。しかし、沙也加はどこか様子がおかしかった。ライカは焼肉を食べながら、整に妹の千夜子の話をする。
劇場版の公開を記念して、9日9日にフジテレビで放送された特別編。前半はドラマ版の第1話に一部新撮を加えたリブート版、後半は原作コミックス第11巻のepisode15「失われた時を重ねて」が映像化された。原作とは異なり、後半エピソードは第1話の事件後の出来事として描かれた。原作ファンから人気の高いキャラクター・相良レン役を志尊淳が演じた。
大学の同級生・寒河江健を殺した疑いをかけられた整(菅田)は、大隣警察署で聴取を受けることに。その頃、整と同じ大学に通う相良レン(志尊)は、構内で刑事たちに話を聞かれていた。事件解決から数日後、整はレンから日当1万円の高額バイトに誘われる。最初は断る整だったが、「何かあっても整くんなら何とかするよね」と無邪気に笑うレンに観念し、しぶしぶ参加することに。バイト当日、指定された廃校を訪れると、建物を管理する財団の理事だという坂巻洋子(篠原涼子)と秘書の桐江(塚地武雅)が出迎える。
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