オリバー・ストーンが新たに暗殺事件の陰謀に迫る「JFK 新証言 知られざる陰謀 劇場版」11月17日公開
2023年9月8日 06:00

アメリカの歴史上で最も影響力を持った政治家のひとり、ジョン・F・ケネディ大統領の衝撃的な暗殺事件を描いた映画「JFK」(91)のオリバー・ストーン監督が、事件から60年経った今、新たな証拠と調査に基づく独自の視点から暗殺事件の陰謀に迫るドキュメンタリー「JFK Revisited: Through the Looking Glass(原題)」が、「JFK 新証言 知られざる陰謀 劇場版」の邦題で11月17日公開される。
世界の歴史でも最大の「ミステリー」のひとつ、ケネディ暗殺事件。映画「JFK」公開後の1992年、新たな法案が可決し、数百万ページにおよぶ文書が新たに機密解除されるなど、ケネディ暗殺事件は研究者や民間コミュニティによって新たな調査が活気を帯びたが、メディアによるケネディの死の“神聖化”の動きもあり、結局のところ真実はわからないまま年月は過ぎていった。
その停滞に不満を募らせていたストーン監督、そして「ワールド・トレード・センター」(06)、「スノーデン」(16)で組んだプロデューサーのロブ・ウィルソンとともに完成させたのが、本ドキュメンタリーである。
主要メディアが無視し続けてきた陰謀の真相をあぶり出し、長期間に渡る調査と、事件の目撃者をはじめとする関係者のインタビューの中から浮かび上がる“新たな証拠”=「新証言」を深く掘り下げ丁寧に紐解きながら、この暗殺事件が現代にも大きな影響を与え続ける大事件であったことを、今を生きる私たちに知らしめる。
このほど公開された特報は、1963年11月22日、オープンカーでダラス市内をパレードするケネディ大統領の姿から始まる。機密解除され、黒く塗りつぶされた文書が次から次へと明るみになっていく。ケネディの命を奪った銃弾の特徴、銃撃の方向、オズワルドの現場からの逃走経路、病院での検死やFBIの報告を細かく再検証しながら、「これが最終解答だ!」という力強いコピーとともに、公になった“新証言”があぶり出されていく。
ストーン監督は「この作品が上映されて、とても嬉しい。私のオリジナル作品が存在し、そして今このドキュメンタリーが存在する。この作品は、大統領の殺害を組織的に行い、逃げ果せた権力者たちを捕らえるために最も近づけた作品だ。JFK暗殺陰謀説は、真実である」とコメントを寄せている。
11月17日、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開。
(C)2021 Camelot Productions, Inc. All rights reserved. Photo: John F. Kennedy Presidential Library, National Archives
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