二宮和也主演「アナログ」 主人公を取り巻く個性キャラとの関係性をとらえた場面写真公開
2023年8月17日 17:00

二宮和也と波瑠が共演し、ビートたけしが70歳にして初めて書き上げた恋愛小説を映画化する「アナログ」の新たな場面写真が披露された。二宮扮する主人公・悟を取り巻くリリー・フランキー、鈴木浩介ら演じる個性豊かな登場人物の姿がとらえられている。
本作は、携帯電話で気軽に連絡がとれる現代にあって、「会うこと」を大切にする“アナログ”な価値観を持つ2人の懐かしくも新しいラブストーリー。タカハタ秀太監督がメガホンをとり、「あゝ、荒野」2部作、「宮本から君へ」「MOTHER マザー」の港岳彦が脚本を担当。二宮と波瑠に加え、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎(「なにわ男子」)、坂井真紀、筒井真理子、宮川大輔、佐津川愛美らが共演した。
デザイナーの悟(二宮)と携帯を持たない謎めいた女性・みゆき(波瑠)は、ある日、喫茶店「ピアノ」で出会う。やがて2人は「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」と約束を交わし、あえて連絡先を交換せずに、会う時間を大切にして、ゆっくりと関係を紡いでいく。みゆきへの思いを募らせた悟は、彼女の素性を何も知らぬままプロポーズすることを決意。しかし、次の木曜日に、みゆきは現れなかった。


新たな場面写真は、悟と周囲の登場人物の関係性がうかがえるカットを含む全5枚。悟とみゆきの出会いの場所となる喫茶店「ピアノ」のマスター・田宮を演じるのは、リリー・フランキー。いつも静かにカウンターに佇み、悟とみゆきの関係を誰よりも近くで見守る役どころだ。2人が会えた日は笑顔で送り出し、片方が来られずに会えなかった日は、待ち続けるもう片方を優しく見届ける。

慈愛に満ちたキャラクターを演じたリリー・フランキーは、「とにかく目立たないように」ということを意識して演じたと明かす。主人公を演じた二宮の印象については「(共演する度に)本当に毎回素晴らしいなと。二宮君の作る雰囲気に引っ張られ、それがすごく理知的でもあり動物的でもあるというか。稀有な俳優さんだと思います」と語った。

デザイン会社に勤める悟の直属の上司・岩本を演じた鈴木は、「ドラスティック」「イシュー」などのカタカナビジネス用語を多用し、部下を困惑させるキャラクター。悟はそんな岩本に度々手柄を奪われているが、本人はあまり気にしていない様子。今井隆文演じるアフロヘアの同期・坂上や、円井わん扮する後輩の吉田からは「永遠に部長(岩本)のゴースト」と言われ、呆れられている。
二宮は悟を演じるうえで、「僕自身がいろんな人と会った時に、そのいろんな人ごとに僕の印象があるように、自分で自分を『こうなんで』と決める必要はないと思っています」と話す。「僕が客観的に悟を見てしまうと、誰が悟を主観で見るんだということになります。僕が唯一考えなくていいキャラクターは自分が演じる役、と思っているので基本的には僕はあまり考えないですね」と語り、「みゆきさんや友達やお母さん、会社の人たちなど、周囲の人と一緒にいるときに、その人たちに向ける様々な顔があるということだけで充分なのかなと僕は思っているんです」と明かした。
「アナログ」は、10月6日に全国公開。
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