波瑠が挑んだミステリアスな難役 凛とした美しさを写した「アナログ」場面写真を独占入手
2023年8月9日 09:00
二宮和也と波瑠が共演し、ビートたけしが70歳にして初めて書き上げた恋愛小説を映画化する「アナログ」から、波瑠をとらえた場面写真を、映画.comが独占入手。主人公・悟(二宮)が恋に落ちるミステリアスな女性・みゆき(波瑠)の、凛とした美しさが切り取られている。
本作は、携帯電話で気軽に連絡がとれる現代にあって、「会うこと」を大切にする“アナログ”な価値観を持つふたりの懐かしくも新しいラブストーリー。二宮とたけしが主演したドラマ「赤めだか」の演出などを手がけたタカハタ秀太監督がメガホンをとり、「あゝ、荒野」2部作、「宮本から君へ」「MOTHER マザー」の港岳彦が脚本を担当する。二宮と波瑠に加え、桐谷健太、浜野謙太、藤原丈一郎(「なにわ男子」)、坂井真紀、筒井真理子、宮川大輔、佐津川愛美、鈴木浩介、板谷由夏、高橋惠子、リリー・フランキーが共演した。
手作りにこだわるデザイナーの悟と、携帯を持たない謎めいた女性・みゆきはある日、喫茶店「ピアノ」で出会う。やがてふたりは、あえて連絡先を交換せずに、「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」と約束を交わす。みゆきへの思いを募らせた悟は、彼女の素性を何も知らぬままプロポーズすることを決意。しかし、次の木曜日に、みゆきは現れなかった。
悟が一瞬で恋に落ちたことにも納得できるような、真っ直ぐに相手の目を見つめ、丁寧に言葉を選び話す、洗練された佇まいのみゆき。どこか現実離れしたキャラクターだが、彼女が唯一気を許している姉・香津美(板谷)の前では、少し怒ってみせたり、笑顔を見せたりと、等身大の素顔も垣間見える。
波瑠は、「見方や見る人によっては現実にこんな女性はいるんだろうか、と思わせる要素がある女性なので、その女性に息を吹き込んで、みゆきという人物を生きるように演じるところがすごく難しかったです」と述懐する。
波瑠「わざとらしくはしたくなかったですし、せっかく二宮さんとご一緒できて、お話の中ではほとんど二宮さん演じる悟さんと一緒にいる時間ばかりなので、そこでキャラクターの曖昧さや揺れ動きばかりに気を取られて勿体ないことになっては嫌だと思っていました。その瞬間瞬間を楽しむ気持ちも持っていたいし、見え隠れするみゆきのウィットに富んだ部分だったり、知性あふれる部分だったりをチャンスがあれば出していって、という風にかなり探りながらやっていた感じはありますね」
演じた波瑠自身の魅力も相まって、物静かだが、強い意志を感じさせるみゆき。悟と直接会うことを大切にしながら、ゆっくりと確かな心のつながりを築いていくが、彼女は突然消えてしまう。彼女が隠す過去や秘めた思いにも注目だ。
「アナログ」は、10月6日に全国公開。