重岡大毅、映画単独初主演 東野圭吾原作「ある閉ざされた雪の山荘で」初映像化! 24年新春公開
2023年8月9日 07:00

重岡大毅(「ジャニーズWEST」)主演で、東野圭吾氏のベストセラー長編小説「ある閉ざされた雪の山荘で」が実写映画化されることがわかった。2024年新春にTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開されることが決定し、ティザーポスターと特報(https://youtube.com/shorts/MIAZ3Oc9sYA)が披露された。
原作は、著作の国内累計発行部数が1億部を突破した東野氏が92年に発表した長編小説。登場人物は全員役者で、新作舞台の主役の座をかけたオーディションの最終選考が、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間で行われるというストーリーだ。トリックや人物描写の複雑さから映像化は不可能だと思われ、東野氏自身も「映像化しようと考える人がいるとは、当時は想像もしませんでした」と語っている。
劇団に所属する役者7人に、4日間の合宿で行われる最終オーディションへの招待状が届く。新作舞台の主演を争う最終選考で彼らが“演じる”シナリオは、【大雪で閉ざされた山荘】という架空のシチュエーションで起こる連続殺人事件。出口のない密室で一人、また一人と消えていくメンバーたち。果たしてこれは、フィクションか? それとも本当の連続殺人か? 衝撃の結末が待ち受ける。
本作が映画単独初主演となる重岡が演じるのは、主人公・久我和幸。オーディションに参加する俳優の7人の中で唯一、異なる劇団から参加した“部外者”だ。原作とはキャラクター性が異なる主人公を、“重岡ならでは”の表現に落とし込んだ。
重岡は「(脚本は)謎が何重にも張り巡らされていて全く結末が予想できなくて、本当に最後の最後までどうなるか分からなくて、それこそ小説を読んでいるような感覚」で読み込んだという。完成した作品を鑑賞して「物語の内容を知ってるはずなのに、すごく引き込まれました」と話し、「次に何が起こるんだろう?この先何が起こるんだろう?とハラハラする作品だし、物語に出てくる役者たちは何かに向かって、夢に向かって、もがいて、必死に生きてる人たちだから、そこに共感してもらえると思います」と自信をにじませた。
メガホンをとったのは、「ステップ」「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」などを手掛けた飯塚健監督。密室内で仕掛けられた複雑なトリック、疑心暗鬼に陥っていく登場人物たちの心情、後半にかけて怒涛の展開を見せる本作を見事に描き切り、原作者の東野氏に「トリッキーな世界観を完璧に成立させている」と言わしめた。
特報とポスターには、重岡とともに、目元を赤い線で隠された7人の人物が写され、「事件(オーディション)が、始まる」という意味深なキャッチコピーが添えられている。
重岡、飯塚監督、原作者の東野氏のコメント全文は以下の通り。
昔から東野圭吾さんの小説はいくつか読んだことがあり、自分がまさか出演できるなんて思ってもみなかったので、オファーを受けた時はすごく嬉しかったです。
いただいた脚本は、謎が何重にも張り巡らされていて全く結末が予想できなくて、本当に最後の最後までどうなるか分からなくて、それこそ小説を読んでいるような感覚で読み込みました。
完成した映画は、物語の内容を知ってるはずなのに、すごく引き込まれました。それは僕以外の役者さんの力もすごくあったし、あとはスタッフさん、監督の力があって、そこに一緒になって自分もいられたというのが、妙に感動したというか、嬉しく思いました。
観ていて、次に何が起こるんだろう?この先何が起こるんだろう?とハラハラする作品だし、物語に出てくる役者たちは何かに向かって、夢に向かって、もがいて、必死に生きてる人たちだから、そこに共感してもらえると思います。
物語がどうなっていくかという最後の結末まで、是非映画館で観ていただきたい。きっと楽しんでもらえると思います。
東野さんが作られた庭園を、平成の序盤から令和仕様に手入れする。それが監督としての使命だったように思います。
枝葉を一つ切るにしても、慎重になる作業でした。また、ミステリというジャンルを扱うことも私のフィルモグラフィーからすると挑戦でしたので、楽しませていただきました。ぜひ劇場で二回、ご覧ください。
『ある閉ざされた雪の山荘で』は、約三十年前に書いた作品です。携帯電話は普及しておらず、インターネットもない時代です。
私は作家として芽が出ず、少しでも話題になろうとミステリへのチャレンジを続けていました。その中でも本作は、特に突拍子もない設定の物語だと自負しています。それを映像化しようと考える人がいるとは、当時は想像もしませんでした。原作をお読みになった方ならばおわかりでしょうが、極めて高い演出力と演技力が要求されるはずです。
果たしてうまくいくのだろうかと不安を覚えながら拝見しました。しかしそれは全く杞憂でした。トリッキーな世界観が監督の手腕によって完璧に成立させられており、そこを舞台とする役者さんたちの演技も見事でした。これぞミステリ映画です。
口コミはネタバレなしでお願いします。
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