【インタビュー】竹中直人、マーベル声優の苦労を語る 徹底した情報管理で「台本はアフレコ当日に手渡される」
2023年7月26日 09:00

俳優の竹中直人が、マーベル・スタジオのドラマシリーズ「シークレット・インベージョン」の日本語吹き替え版で、サミュエル・L・ジャクソン演じる“アベンジャーズの創設者”ニック・フューリーの声優を担当している。2012年公開の「アベンジャーズ」以降、10年以上にわたりフューリーの声優を務めてきた竹中だが、徹底した情報管理が求められるマーベル作品ならではの苦労も体験。「台本はアフレコ当日に、スタジオで直接手渡されるんです」と驚きの舞台裏を明かしてくれた。(取材・文・写真/内田涼)

ニック・フューリーといえば、象徴的な黒のコートに、あのアイパッチですよね。ところが今回は、毛糸の帽子をかぶって、アイパッチも外している。普段着のニック・フューリーなんです。もともと、スーパーパワーは持たない普通の人間ではありましたが、今回は本当の意味で“普通”です。今までのニックとは違い、人間としてのリアル感も増しています。ニックのテンションや心の揺れ動きをどう表現すべきなのか。いままで以上に声優として、命を吹き込むのはとても難しかったです。
はい。より人間的というか、いままでとは明らかに違う。彼自身の老いにも触れている。より深い部分で、ニック・フューリーという人物を知ることができました。
まさにそうです。毎回毎回、誰を信じたらいいのかわからない。とてつもない緊張に包まれて、1話見終わると「あ~疲れた」ってなります(笑)。そこまでの緊張感と充実感を味わえるドラマは、なかなかないです。【不安感】こそが魅力です。覚悟して楽しんでほしいです。

本当に! 収録スタジオで初めて知って、驚きました。
情報漏れを防ぐため、事前に台本も映像も見ることは出来ないのです。台本も映像もアフレコ当日に、スタジオで確認します。その場で台本と映像を見て、自分なりの直感で合わせていく。マーベル作品では毎回、何がどうなるかわからない緊張感のまま、スタジオに足を運んでいます。まさに“マーベルならでは”だと思います。それはそれで楽しいですよ。

人類の半分が消え去ってしまって……。ニック・フューリーも消え入るような声で「そんな、冗談じゃ……」と言いながら消えてしまう。録音スタジオで想像もつかない衝撃を疑似体験して呆然としたことを覚えています。

ヒーローたちが“アッセンブル”する瞬間は、何度見ても鳥肌が立ちますね。マーベル作品の魅力は、あれだけの人数が集結しても、それぞれのヒーローが誰ひとり、かすまないことです。全てのキャラクターに愛が込められている。そして悪役も魅力的ですからね! 「シークレット・インベージョン」では、グラヴィク(キングズリー・ベン=アディル)という過激派スクラル人のリーダーが登場するんですが、彼も素敵ですね。とてもクールで良い感じです!
「シークレット・インベージョン」は、ディズニープラスで独占配信中。最終話(第6話)は、7月26日午後4時に配信される。

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