佐藤浩市、横浜流星の感謝に照れ笑い&胸アツ「好感度をあげてくれて、ありがとう」
2023年7月19日 20:10
ボクシングに命をかける男たちの生き様を描いた人間ドラマ「春に散る」の完成披露試写会が7月19日、都内で行われ、ダブル主演の佐藤浩市と横浜流星、共演する山口智子、橋本環奈、瀬々敬久監督(「ラーゲリより愛を込めて」「護られなかった者たちへ」)が出席した。
原作は沢木耕太郎の同名小説。佐藤が元ボクサー、横浜が一度はボクシングを諦めた青年を演じ、両者が手を取り合いながら、チャンピオンを目指す姿が描かれる。本作への出演をきっかけに、横浜はボクシングのプロテストを受験し、C級ライセンスに合格。佐藤は「これ、言っていいのかな」と前置きし、「撮影中から、『挑戦してみたら?』という話があって、本人をその気にさせていた。周りがね」と秘話を披露。「本当に受験するとは。ビックリしたし、『良し!』とも思った」と喜びを振り返った。
ミット打ちのシーンについては、佐藤が「この男のパンチが重くてね」と、横浜の実力を絶賛。横浜は「浩市さんが『気にせず、本気で来い』って言ってくださったので、逆に(力を)抜くのは失礼かなと思った」と語り、「信頼関係がないと難しい。すべてを受け止めてくださった」と感謝を伝えた。
さらに、横浜は「ともに再挑戦する戦友として、疑似家族のような、師弟関係のような、新しい関係性が表現できた」と手応えを示し、「浩市さんは常に心の拠り所で、何があっても味方でいてくれて、何度も救われました。浩市さんに出会えて良かった!」と並々ならぬ思いを吐露。当の佐藤は「好感度をあげてくれて、ありがとう」と照れた表情だったが、“弟子”の言葉に胸を熱くしていた。
ヒロイン役の橋本は、「初日はすごく緊張しました。怖い方かと思っていて、すっごくピリピリした現場なのかなと。でも、全然! 印象が180度変わりました」と叔父を演じる佐藤との共演を回想。佐藤は「たいがい、そう思われる」と苦笑いを浮かべ、「逆にしゃべり過ぎて嫌われている(笑)」と自虐も。実写映画への出演は27年ぶりとなった山口は、「浩市さんラブですからね。俳優として、尊敬している大好きな浩市さんと絶対にご一緒したかった」と出演を決めた理由を明かしていた。
「春に散る」は、8月25日より全国公開。窪田正孝が、翔吾のライバル・中西を演じている。
【「春の散る」あらすじ】
不公平な判定で負けたことをきっかけに渡米し40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一(佐藤)と、同じく不公平な判定負けで心が折れていたボクサーの黒木翔吾(横浜)。飲み屋で出会って路上で拳を交わしあい、仁一に人生初のダウンを奪われた翔吾は、彼にボクシングを教えてほしいと懇願する。