杏、移住先のフランスから帰国し、初の映画イベント「記憶に刻んでおきたい」
2023年7月18日 20:29

俳優の杏が7月18日、東京・西武新宿駅pepe前広場で行われた出演作「キングダム 運命の炎」の公開直前イベントにサプライズ登場した。昨年8月にフランスへ移住し、日本とパリの2拠点で俳優活動を始めて以来、初の映画イベント。「あちらに行ってからは初めて(の公の場)。記憶に刻んでおきたいと思います」と会場周辺に集まった約1500人の群衆に挨拶した。
原作は中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信の戦いを描く原泰久氏の人気漫画「キングダム」。実写映画化第3弾となる本作は、復讐に燃える趙と、侵略を迎撃する秦が因縁の地で激突する「馬陽(ばよう)の戦い」がダイナミックに描かれる。杏本人も原作ファンだといい「こうして自分が出演できるなんて、万感の思いです」と声を弾ませた。

イベントには主人公の信を演じる山崎賢人、共演する岡山天音が同席した。杏は「実は今日が『初めまして』なんです。共演していないから。すごく楽しみにしていました」とファン目線で、山崎との初対面に大喜び。一方の山崎は、「さっき、フランスのお土産をいただきました。お菓子をいただき、優しいなあと」と笑顔を見せた。

杏が演じるのは、かつて敵国で絶望の淵にいたえい政(吉沢亮)に救いの手を差し伸べ、王となる覚悟を与えた恩人・紫夏(しか)。両者の関係を描いた「紫夏編」は、泣ける感動エピソードとして、原作ファンの人気が根強く、「キングダム 運命の炎」でも大きな見せ場となっている。

山崎は「紫夏の優しさと懐のデカさに号泣しちゃいました。きっと杏さんの人柄が出ているんだろうなと思います」と本人を前に率直な感想。岡山も「紫夏の包容力かつ強さを表現できる俳優さんは少ないと思うが、杏さんが見事に体現していた」と杏の熱演を絶賛した。当の杏も「私も泣いちゃいました。原作のなかでも、屈指の名場面なので」と話していた。
最後に杏は、「これが(実写映画は)3作目なんですが、あえて『3』と言わない。これだけを見ても、楽しめるという自信があるからだと思いますし、実際に想像をはるかに超えるレベルで作り上げている。ぜひ、暑い夏を劇場で過ごしていただければ」と熱っぽくアピールし、イベントを締めくくった。
「キングダム 運命の炎」は、7月28日から公開。
(C)原泰久/集英社 (C)2023映画「キングダム」製作委員会孤児だった幼い頃に行商人に拾われ、現在では闇商人の女頭目として腕を発揮する。国全体で秦国への大きな恨みを抱く趙国で、すべての人間から憎悪と暴力を受け続けていたえい政を唯一助けようとする正義感と母性にあふれた美しき女性。未来の王となるえい政を、趙国から秦国へと脱出させる危険なミッションを請け負う。杏は馬術や剣・矢を用いた戦闘シーンも披露するなど、難しい役どころに挑んだ。
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