A24作品の特集上映開催 テーマは「“ここで生きる” 自分の居場所を見つける」【「インスペクション」公開記念】
2023年7月18日 20:00

革新的な作品を送り出してきた映画会社A24の新作「インスペクション ここで生きる」の公開を記念し、A24製作の名作4本を上映する特別企画が実施されることになった。テーマは「“ここで生きる” 自分の居場所を見つける―A24映画」というもの。「ムーンライト」「カモン カモン」「WAVES ウェイブス」「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」が上映される。
「インスペクション ここで生きる」は、ゲイであることで母親に捨てられ、16歳でホームレスとなった後、海兵隊への入隊を志願、そこから映画監督となったエレガンス・ブラットンの激動の半生を自らの手で描いた作品。セクシュアリティや宗教など、人間そのものを構成するすべての要素を検閲(=インスペクション)される社会で、自身のアイデンティティを諦めずに貫き通し、居場所を求めて闘う主人公の姿を描いている。
再映が決定したA24作品は、いずれも“居場所”を求める人々が描かれた作品だ。「ムーンライト」は、どうにもならない日常の中でたった一人の人物への想いを心に秘め成長していく青年を描き、「WAVES ウェイブス」では、人生の歯車が狂ってしまったある家族が、それぞれの希望を見出し生きていく姿が描かれる。「カモン カモン」では、主人公と甥っ子が共同生活を通してお互いの心の隙間を埋めていき、「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」では都市開発から祖父の建てた家を取り戻そうと奔走する主人公の姿が観る者の感情に訴えかけてくる。
なお、今回の特集上映の決定に際し、ブラットン監督からのコメントも到着。
「どれも大好きなA24作品ばかりで、中でも「ムーンライト」は本作のインスピレーションとなっているし、アーティストとしても大きな影響を受けている。『ムーンライト』が公開された時、僕はまだ映画学校(ニューヨーク大学ティッシュ校大学院映画学科)に通っていたんだけど、希望の光として映ったんだ。この映画がこの世に存在できるのであれば、僕の映画監督としてのキャリアも不可能ではないのかもしれないと。とにかく光栄だ。憧れの映画監督と名前を連ねることができ、それも日本で上映されるのだからね。マイケル・ジャクソンにでもなった気分だよ。ありがとう」
「インスペクション ここで生きる」は、「インスペクション ここで生きる」は、8月4日からTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国公開。R15+指定。
特集上映の概要は、以下の通り。
●“ここで生きる” 自分の居場所を見つける A24映画 特集上映
劇場:TOHOシネマズ シャンテ
料金:一般1500円/学生・シニア1000円
8/1(火)「WAVES ウェイブス」(2019年/トレイ・エドワード・シュルツ監督)
8/2(水)「カモン カモン」(2021年/マイク・ミルズ監督)
8/3(木)「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」(2020年/ジョー・タルボット監督)
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