大好きな英国王リチャード三世の遺骨を探す主婦の“究極の推し活”! 「ロスト・キング」予告&ポスター完成
2023年7月15日 08:00
英国王室の歴史を覆した“驚きの実話”を基にした映画「ロスト・キング 500年越しの運命」の予告編とポスタービジュアルがお披露目。映像には、ひとりの主婦が、大好きな英国王リチャード三世の遺骨を探すという“究極の推し活”が切り取られている。
アカデミー賞常連の名匠スティーブン・フリアーズ(「危険な関係」「クィーン」)が、ある歴史愛好家の主婦がリチャード三世の真の姿を追う、実話を基にした物語を映画化。サリー・ホーキンス(「シェイプ・オブ・ウォーター」)が主演を務めた。
2012年、イギリス・レスターのある駐車場で、500年もの間、行方不明となっていたリチャード三世の遺骨が発見された。シェイクスピアの史劇により、英国史上まれに見る極悪人として名高いリチャード三世。しかし、主婦のフィリッパ・ラングレーはその既成事実に疑問を持つ。1485年に死亡したリチャード三世の遺骨は、近くの川に投げ込まれたと長らく考えられてきたため、多くの考古学者や専門家からは懐疑的な目を向けられる。しかし、フィリッパは彼の汚名を晴らすため、歴史研究に没頭する。
予告編は、仕事も家庭もうまくいかず、浮かない表情を見せるフィリッパ(ホーキンス)の日常から始まる。ある日、彼女は息子とともに観劇したシェイクスピア史劇で、リチャード三世の既成事実に疑問を抱くが、周囲からは「シェイクスピア批判か?」と一蹴される。
悶々とした日々を過ごす彼女の前に現れたのは、自身が作り上げた幻のリチャード三世。運命の出会いだと感じたフィリッパは、レスターを訪れたり、リチャード三世教会に入会して、さまざまな人物とコンタクトをとったりと、遺骨探しに奔走。彼女はついにリチャード三世の遺骨が埋まる場所を探し出すが、そこは何と地面に「R」という文字が書いてある駐車場だった。「私が彼を見つけ出す」という直感に導かれ、次々と行動を起こすフィリッパの表情が、次第に輝いていくさまが切り取られている。
ポスターは、美しいイギリスの風景を背に、ベンチに座ってほほ笑み合うフィリッパとリチャード三世を活写。仕事で不当な扱いを受けてきたフィリッパと、悪名高き王と呼ばれ続けてきたリチャード三世の、不思議な絆を感じさせる。
フィリッパの別居中の夫を演じたのは、スティーブ・クーガン。「あなたを抱きしめる日まで」で第70回ベネチア国際映画祭の最優秀脚本賞を受賞、第86回アカデミー賞脚色賞にノミネートされた際と同じく、本作でもジェフ・ポープとともに脚本を担当している。また、ハリー・ロイド(「天才作家の妻 40年目の真実」)が、フィリッパの幻として現れるリチャード三世に扮した。
「ロスト・キング 500年越しの運命」は、9月22日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。ムビチケカードも発売中だ。