ペイフォワードはハリウッドの新トレンド？　「バービー」コンビがトム・クルーズにSNSで返礼

Photo by Lisa Maree Williams/Getty Images

インスタグラムでこの夏必見の映画3本のひとつに「バービー」を推したトム・クルーズへの“お返し”なのか、同作のメガホンをとるグレタ・ガーウィグ監督と主演のマーゴット・ロビーが6月29日夜（現地時間）、Twitterを通じてクルーズ主演の大ヒットシリーズ第7弾「ミッション：インポッシブル　デッドレコニング PART ONE」を大々的に宣伝した。

クルーズは先日、自身のインスタグラムに「今年の夏は映画館で見るべき素晴らしい映画がたくさん出揃っている。これは大スクリーンで見るのが楽しみで仕方ない映画のうちのほんの数本」というコメントとともに、シリーズ第5作「ミッション：インポッシブル　ローグ・ネイション」から監督を手がけてきた盟友クリストファー・マッカリー監督とふたり、前売り券らしきものを手に「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」「バービー」「オッペンハイマー」の3作品それぞれのポスターの前に立っている写真を投稿して話題を呼んだ。

ロビーとガーウィグ監督も負けじと、仲良くチケットを手に「ミッション：インポッシブル　デッドレコニング PART ONE」のポスターの前ではしゃぐ写真をTwitterに投稿。キャプションにはたったひと言、「ミッション、引き受けました！（Mission: Accepted!）」と添えられている。

競合企業がお互いの製品を宣伝するクロスプロモーション（相互販売促進）は、広告宣伝業界で昔からよく使われてきた手段だが、スターや監督が一個人としてスタジオの垣根を越え、他者の作品を宣伝するのは稀なこと。クロスプロモーションというよりはむしろ、自分が受けた善意を他の誰かに渡すことで善意の輪を広げていく「ペイフォワード」 ― 日本語で言うところの「恩送り」に近いと言える。