トム・クルーズは「とても母性的」 気を失いかけたヘイリー・アトウェルは、トムからのプレゼントで復活!? 驚きのエピソード続々
2023年7月5日 19:00
トム・クルーズ主演の人気シリーズ最新作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」から、前代未聞のアクションに挑むすさまじい撮影現場の舞台裏を明かすキャスト陣のコメントと、新場面写真3点がお披露目。長きにわたり、その姿を近くで見てきたサイモン・ペッグは、共演者のアクションもサポートするクルーズについて、「トムは僕たち全員にとても母性的」と語っている。
過去6作品で、全世界累計興行収入35億ドルを突破し、日本累計興収も360億円を超えている「ミッション:インポッシブル」シリーズ。クルーズはシリーズを通して、CIAの極秘諜報部隊「IMF」の諜報員イーサンを演じてきた。最新作となる第7弾は、シリーズの随所に張りめぐらされた伏線が交差する“集大成”のような作品。イーサンの過去がよみがえり、彼が愛する全ての人々が危険にさらされるなか、全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけるというミッションに挑む。
「昔から憧れているし、何よりも観客を喜ばせたい」という一心で、“俳優人生で最も危険なスタント”と自ら語る撮影に挑んだクルーズ。そんな超人的アクションを繰り出す彼に関して、ペッグに加え、第5作「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」以来、シリーズのメガホンをとるクリストファー・マッカリー監督、本作で初参戦を果たすヘイリー・アトウェルが、驚きのエピソードを語った。
クルーズは、断崖絶壁からバイクで大ジャンプするシーンに、トレーニングではスカイダイブを500回、モトクロスジャンプを1万3000回行う入念なトレーニングの上で挑んだ。緻密に準備・計算されたアクションを完成させたマッカリー監督は、「バイクに関しては、まさしく崖っぷちでした。未知の部分が多すぎて、トムが斜面から飛び降りて何が起こるか予想がつかなかった」と、不安があったことを告白する。
「うまくいった!と感じるのは、映画を作っている人たちが『これは本物だ』と思える時」だというマッカリー監督。その例として、第6作「ミッション:インポッシブル フォールアウト」の現場でのエピソードをあげ、「サイモンが話していたと思うけど、ヘリコプターの下の貨物に落ちるトムをレベッカ(・ファーガーソン)と一緒に見ていたとき、ふたりはまだスタントが何なのかということを理解していなかったんだ。だから、ニュージーランドに来たばかりのレベッカはトムのスタントを見て、トムが実際に落下してしまった!と思って茫然としてしまったんだよ」と述懐。現場をもハラハラさせるほどのリアリティを得て初めて、「スタントがうまくいっている」ということを感じられるのだそう。最後に、「本編を見ればわかりますが、その後、トムとはもっと恐ろしい体験をしましたよ」と、バイクジャンプを上回るアクションが準備されていることも予告した。
イーサンの側近であり友人として、公私ともに親密な関係を構築するベンジーを演じるペッグ。「クルーズのスタントに反対したことがあるか」と問われると、「彼は映画のことを第一に考えているから、それは言ってはいけないんです。彼は聞く耳をもたないし、突然『ああ、わかった、それはやらないよ』とはならないですから」と、長年の信頼関係を垣間見せる。
また、前述のマッカリー監督と同じシーンを挙げ、「僕とレベッカが『フォールアウト』の撮影でニュージーランドにいたとき、彼がヘリコプターのシーンの撮影に出かけたので、彼にバイバイしたのを覚えています。ちょっとだけ、『もしかしたら……』みたいな感じで別れを惜しんだような気がする(笑)」とジョークを飛ばす。逆にクルーズは、共演者のスタントシーンに対しては、信じられないほど「ぎこちない」ようで、「『ローグ・ネイション』の撮影の時、ロバートというスタントマンから、壁に投げつけられるという僕の戦闘シーンがありました。その最中、トムはモニターの周りで『ちょっとやりすぎだよ』って言いながら、カリカリしていましたね(笑)」「(トムは)僕たち全員にとても母性的」だと説明した。
「彼はリングの隅にいるボクシングのコーチのようなもの」と語るのは、グレース役でシリーズに初登場したアトウェルだ。クルーズとともに、列車での戦闘シーン、ローマ市街地での20分にも渡るカーチェイスなど、激しいスタントに挑む。「私たちが何かをする前に、スタント部門が私たちの行うことを分析し、トムがハーネスをチェックしてくれるんです。彼はとんでもないことをやり抜くけれど、その準備の細かさは徹底している」と、共演者にも気配りを忘れない、クルーズらしいエピソードを披露した。
「撮影するのが本当に大変だった」いう列車のシーンについては、「ケーブルに吊るされた状態で待機していた時、トムから『大丈夫かい』と声をかけられたんです。私は気を失いそうになりながら『分からない』と答えたんですが、彼は誰かを呼んで、30秒後には美しい小さな箱に入ったチョコレートが届きました」と振り返る。その気遣いとチョコレートのおかげで、撮影を乗り切ることができたというアトウェル。「神経質だったり、無鉄砲だったりしたら、私のなかに恐怖心が生まれてしまうかもしれない。でも、彼といると、安心できるんです。大きなリスクを背負っても大丈夫だと思えるんです」と、本作を牽引してきたクルーズに、全幅の信頼を寄せた。
最新作にはほか、ルーサー・スティッケル役のビング・レイムス、イルサ・ファウスト役のレベッカ・ファーガソンら、おなじみのメンバーが集結。「フォールアウト」に登場したホワイト・ウィドウ役のバネッサ・カービーも続投する。さらに第1弾以来の登場で、再びイーサンを追いつめるユージーン・キットリッジ役のヘンリー・ツェーニーがカムバック。新たに最強のヴィランとして、ポム・クレメンティエフとイーサイ・モラレスが初参戦を果たす。
「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」は、7月21日に全国公開。
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