池松壮亮＆仲野太賀＆渡辺大知のとびきりの笑顔！　「仮設と呼ばれた、オレらのホーム」を描く「季節のない街」ポスター

2023年6月29日 16:00

池松壮亮が主演し、宮藤官九郎が企画・監督・脚本を務めるドラマ「季節のない街」の本ポスタービジュアルと場面写真7点が一挙お披露目された。

本作は宮藤が敬愛する山本周五郎氏の傑作小説で、黒澤明監督作「どですかでん」（1970）の原作としても知られる「季節のない街」をドラマ化するもの。宮藤版では、12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へと舞台を置き換え、現代の物語として再構築。希望を失い、街にやってきた主人公の田中新助こと半助が、住人たちの姿に希望を見出し、人生を再生していく青春群像エンタテインメントを紡ぐ。宮藤とともに、「俳優　亀岡拓次」の横浜聡子、「ドライブ・マイ・カー」に監督補として参加した渡辺直樹が監督を担う。

池松が半助を演じるほか、仲野太賀が半助を街の青年部に引き入れるタツヤ、渡辺大知がタツヤと同じく青年部のメンバーである酒屋の息子・オカベに扮する。街でいちばん無口なかつ子役に三浦透子、毎日見えない電車を運転する六ちゃん役に濱田岳、天ぷら屋を営む六ちゃんの母・くに子役に片桐はいり、住人たちの愚痴を聞き、街を見守るたんばさん役にベンガル、タツヤと暮らす母・しのぶ役に坂井真紀、タツヤの兄・シンゴ役にYOUNG DAISを配した。

さらに、夫婦そろって親友同士の増田益夫と河口初太郎を、それぞれ増子直純（「怒髪天」）と荒川良々、その妻である増田光代と河口良江を、高橋メアリージュンとMEGUMIが演じた。博識なホームレスの親子役で又吉直樹と大沢一菜、5人の子どもを育てるワケあり夫婦役で前田敦子と塚地武雅、気品をまとった男・島さん役で藤井隆、島さんの愛するワイフ役でLiLiCo、街の暴れん坊・熊役で奥野瑛太が共演。半助から街の情報を得ている怪しい男・三本木役の鶴見辰吾、かつ子の育ての親である叔母・妙子役の広岡由里子、妙子の夫・京太役の岩松了、半助の元彼女役の佐津川愛美も顔をそろえ、宮藤組の常連から、初出演となるキャストまで、豪華な面々が集結している。

物語の舞台は、18世帯ものワケあり住人たちが暮らす街。月収12万円を超えると「即立退き」とあって、皆ギリギリの生活を送っていた。そこで見たもの、聞いた話を報告するだけで報酬がもらえるという軽い気持ちで、半助は1匹のネコと一緒に街に潜入。しかし、半助こそ“ナニ”によって何もかも失い、ただ生きているだけの男だった。彼は街を観察するうちに、住人たちを好きになっていく。そんななか、仮設住宅が取り壊されるという噂が流れ始める。

ポスターでは青空の下、とびきりの笑顔を見せる半助・タツヤ・オカベの青年部3人と、半助の相棒猫・トラがプレハブの仮設住宅の屋根に腰かけるさまを活写。「ここは仮設と呼ばれた、オレらのホーム。」というキャッチコピーが添えられている。“ナニ”の災害を経て、大切なものを失い集まってきた住人たちが暮らす街。半助、タツヤ、オカベの3人が生活するうちに、自分たちの居場所として、街を大切に思うようになっていくことが伝わる。