ジブリ新作「君たちはどう生きるか」“宣伝なし”を宮崎駿監督が心配 鈴木敏夫が明かす
2023年6月28日 12:58

スタジオジブリ社長の鈴木敏夫プロデューサーが6月28日、東京・寺田倉庫で行われた展覧会「金曜ロードショーとジブリ展」の開会セレモニーに出席。宮崎駿監督の10年ぶりとなる新作「君たちはどう生きるか」の公開が7月14日に迫るなか、事前の“宣伝なし”を貫いていることについて、宮崎監督の反応を聞かれた鈴木氏は「『宣伝なくて大丈夫かな』って。本当に言っています」と明かして笑わせた。

本作は、ストーリーをはじめ、作品の詳細はいまだ不明のままとなっている。昨年12月に行われたイベントで、鈴木氏は「何の情報もない方が、皆さんの楽しみが増えるはず。先に知っちゃったら喜びを奪ってしまうことになるので、(秘密主義を)貫きます」と宣言していた。
この日も改めて「僕自身、宣伝の中でかなり作品の内容を伝えてきた方だと思います。頭からケツまで伝えすぎることが、見てくれる方の関心をそいでいる気がした」と変化を語り、「いろいろ考えるうちに、一切宣伝がなかったらどうなるんだろうと考えた。これだけ情報のある時代に、情報がないことがエンターテインメントになる。うまくいくかはわかりませんが、僕としては信じてやっている」と話した。


“宣伝なし”の戦略について、宮崎監督は「心配になってきた」と不安になっているそうで、鈴木氏によると「『鈴木さん、信じるよ』と言いつつ、『心配だな』。これです」と苦笑い。宮崎監督が今後も長編を手掛けるかを聞かれると、「言いたいのはやまやまですが、今は『君たちはどう生きるか』が大事」と前置きしてから、「一言だけ。元気です」とにっこり。
さらに、「君たちはどう生きるか」について「手描きで作りました。手描きを基本に置きたいというのはある」と説明し、その次の新作については「次の企画を検討中」「やっぱりアニメーションが主です」とした。

「金曜ロードショーとジブリ展」東京展は、日本テレビ系「金曜ロードショー」のヒストリーを辿りながら、スタジオジブリ作品の魅力を紹介する。鈴木氏の提案で企画が始まったそうで、「『アーヤと魔女』はあったけれど、映画を10年、外に出していない。それでも忘れられていないのは『金曜ロードショー』の存在が大きい。若い世代と話すと、みんなから『映画館では見ていないですが』って言われまくった。これが(イベントの)ヒントです」と振り返った。

6月29日~9月24日まで、寺田倉庫 B&C HALL/E HALLで開催。セレモニーには日本テレビ代表取締役会長執行役員の杉山美邦氏、KDDI株式会社執行役員常務の竹澤浩氏も登壇した。
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