【本日公開!】「探偵マーロウ」男たちの友情と謎の女をとらえた新映像披露! リーアム・ニーソンからメッセージも
2023年6月16日 10:00
銀幕デビュー45周年を迎えたリーアム・ニーソンの100本目の出演作となる「探偵マーロウ」の本編映像の一部が披露された。事件に巻き込まれたマーロウ(ニーソン)と彼を助ける元同僚、そして謎の女性の姿が映し出され、スリリングな展開を予感させる。
小説家レイモンド・チャンドラーが1930年代に生み出した“探偵フィリップ・マーロウ”。タフで孤独なジェントルマン、女性にモテるが友情を重んじ、どんな時も権力に媚びないその生きざまは世界中のファンを魅了し、映像作品ではハンフリー・ボガート、ロバート・ミッチャムといった名立たる俳優たちが演じてきた。
原作は、ブッカー賞受賞作家ジョン・バンビルがミステリー小説を手がける際の“ベンジャミン・ブラック”名義で著した「黒い瞳のブロンド」(小鷹信光 訳/早川書房刊)。村上春樹の新訳が話題を呼んだチャンドラーの傑作「ロング・グッドバイ」の続編として本家の公認を受けている。メガホンをとったのは「クライング・ゲーム」でアカデミー賞脚本賞を受賞したニール・ジョーダン。共演にはダイアン・クルーガー、ジェシカ・ラングら実力派女優陣が顔を揃える。
舞台は1939年、ロサンゼルス。探偵マーロウの事務所を訪ねてきたのは、見るからに裕福そうなブロンドの美女クレア。「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」という依頼を引き受けたマーロウだったが、映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていた。マーロウじは捜査を進めるにつれ謎が深まる”ハリウッドの闇”に飲み込まれてしまう。
映像は、マーロウと元同僚のオールズ刑事の会話から始まる。ある事件に巻き込まれたマーロウは大きな失敗を犯して警察の手を借りる事件にまで発展してしまう。落ち込むマーロウに、オールズは「もういい年なんだ。危険は冒すな。いい手本になってくれよ」と慰めの言葉をかける。
オールズ役を演じるのは、「コン・エアー」「ダイ・ハード2」や、テレビドラマ「スタートレック」シリーズなどで知られるアイルランド出身の名優コルム・ミーニイ。ニーソンとは40年来の知り合いで、ニーソンは「コルムとはイギリスのアビー・シアター時代によく一緒にやっていました。何年も前に亡くなった俳優コリン・ブレイクリーとテレビ映画で共演したことがありましたが、この作品はコルムと私とコリンの3人芝居で、コルムとの共演はこれ以来でした」と明かす。久々の共演で旧友役を演じるエモーショナルな配役にも注目だ。
映像の後半では1台の高級車が現れ、オールズがマーロウに「あの女性は?」と尋ねるも、マーロウは「ただの女性だ」とはぐらかす。マーロウがどんな事件に巻き込まれているのか、物語の展開が気になるシーンとなっている。
ニーソンは日本の観客に向けて、「いつも僕を温かく応援してくれて、あなたたちの存在を光栄に思っています」と感謝を述べ、「劇場で見知らぬ人たちと隣り合って、同じ感動を共有できるということは映画館でしか味わえない貴重な体験ですから、多くの人に劇場で作品を観て欲しい」とメッセージを寄せた。
本作を鑑賞した作家の伊集院静氏は、「レイモンド・チャンドラーという作家は男の気質を描いた探偵小説家であり、私たち大人の男にとって、バイブルのようなものだ。そこにリーアム・ニーソンが加われば、これはもう見逃せない作品である」とコメント。各界の著名人たちから、ニーソンとマーロウの出会いに歓喜する声が多数寄せられている。
「探偵マーロウ」は、本日6月16日からTOHO シネマズ シャンテほか全国公開。ニーソンと著名人のコメント全文は以下の通り。
日本のファンの皆様、いつも僕を温かく応援してくれて、あなたたちの存在を光栄に思っています。いつも謙虚な気持ちにさせてくれてありがとう。
『探偵マーロウ』をぜひみなさんに娯楽として楽しんでいただきたいです。
劇場で見知らぬ人たちと隣り合って、同じ感動を共有できるということは映画館でしか味わえない貴重な体験ですから、多くの人に劇場で作品を観て欲しいと思っています。
2つの裸体となって絡み合うような傑作
その混沌に果敢に挑むマーロウに
ハードボイルドの美学を見た