「サイコ」「悪魔のいけにえ」のモデルとなった連続殺人犯のドキュメンタリー番組が配信へ
2023年6月9日 20:00

数々のホラー・サスペンス映画に影響を与えた、実在の連続殺人犯エド・ゲインを題材にしたドキュメンタリーシリーズ「サイコ:ザ・ロスト・テープ・オブ・エド・ゲイン(原題)」が米動画配信サービスMGM+で配信されることがわかった。米Deadlineが報じた。
作品の焦点となるゲインは、1950年代中頃から後半にかけて2件の殺人事件を起こした他、墓から遺体を盗掘し、その一部を使って仮面やベルト、ランプシェイドやいすなどをつくっていた。その異常性はのちの映画に影響を与え、アルフレッド・ヒッチコック監督作「サイコ」の主人公ノーマン・ベイツや「悪魔のいけにえ」のレザーフェイス、「羊たちの沈黙」のバッファロー・ビルといったキャラクターは、ゲインに着想を得たとされている。
同作では、ゲインの生い立ちと母親との歪んだ関係をはじめ、初期の墓荒らし、逮捕に至るまでの殺人、警察が発見した恐怖の家などを、録音で明らかになった全く新しい事実と共に4部構成で探求する。
製作総指揮・監督を務めたジェームズ・バディ・デイ監督は、「何年もの間、映画製作者、ジャーナリスト、学者がこの悪名高い殺人者の心を解き明かそうとしてきました。新しい発見と今まで聞いたことのない録音で、視聴者は1950年代後半の合衆国中部へ運ばれ、ゲインの倒錯した心の底に沈められるでしょう」とコメント。MGM+のチーフであるマイケル・ライトは、「この手に汗握る不穏なドキュメンタリーは、我々の実録犯罪の歴史における悪名高いチャプターに光を当てます。現代で最も悪名高い連続殺人犯の一人の人生だけでなく、彼の犯罪が被害者と我々の文化の両方に与えた影響についても深く考察しています」と解説している。
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