「第15回京都映画企画市」開催決定 時代劇・歴史劇の企画で若手クリエイターを発掘
2023年5月18日 21:00

第15回「京都映画企画市 Kyoto Film Pitching」の開催が決定し、時代劇・歴史劇ジャンルの企画の募集がスタートした。
「京都映画企画市」は、時代劇の拠点である京都の優位性を活かし、京都から若手クリエイターを世に送り出すことを目的とした、時代劇・歴史劇ジャンルの映画企画コンテスト。第一線で活躍する映像業界人を審査員に迎え、応募企画の中から書類審査にて数作品を選定し、映画企画コンテスト(プレゼンテーション)で優秀映画企画を決定する。特定非営利活動法人映像産業振興機構(略称:VIPO)と京都府が主催。
応募者の中から数名を選出し、現役のプロデューサー等への映画企画の相談会も実施。優秀映画企画には、長編劇場公開につなげるために350万円相当のパイロット版(短編)映像制作の権利が付与される。パイロット版映像制作では、京都での撮影、東映京都撮影所もしくは松竹撮影所の協力とアドバイスにより制作を行う。
第14回の映画企画コンテストは、昨年10月16日に京都みなみ会館で開催され、犬童一心監督らによる厳正な審査の結果、鹿野洋平監督の企画「うつつの光、うつる夜」が優秀映画企画に決定。同企画は、1812年が舞台で、幻灯機で図版に宿った精霊と対話できる写し絵師を主人公に、儚く切ない江戸人情の物語をユーモアを交えつつ、幻想的に描くもの。今年2月に東映京都撮影所で撮影が行われ、9月中下旬から10月中旬に京都市内で開催予定の第15回映画企画コンテストの会場でお披露目される予定となっている。
第14回映画企画コンテスト会場でパイロット版が上映された、蔦哲一朗監督による2016年度優秀映画企画「黒の牛」は、歴代パイロット版から初めて長編化が実現。日本、アメリカ、台湾の国際共同製作で、徳島県と台湾にて35ミリフィルムで撮影。主演に台湾の名優リー・カンション、共演に田中泯、美術に部谷京子を迎えるなど国際色豊かなキャスト、スタッフが集結。2024年公開予定となっている。
企画募集概要および応募方法は公式サイト(http://kyotofilmpitching.jp/application/)を参照。募集期間は7月18日まで。
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