「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編」キャラクター、キャスト、キャスティング秘話まとめ
2023年4月25日 09:00
2021年の実写劇映画で興行収入第1位(45億円)の大ヒットを記録した「東京リベンジャーズ」。続編となる2部作の前編「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命」が4月21日から公開中で、後編「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦」が6月30日に公開されます。
この記事では、主演の北村匠海さんをはじめ、山田裕貴さん、杉野遥亮さん、今田美桜さん、鈴木伸之さん、眞栄田郷敦さん、清水尋也さん、磯村勇斗さん、間宮祥太朗さん、吉沢亮さんら続投キャスト、永山絢斗さん、村上虹郎さん、高杉真宙さんら新キャストと、それぞれが演じたキャラクターをご紹介。キャスト陣の作品にかける思い、岡田翔太プロデューサーによるキャスティング秘話など、続編に向けて押さえておきたい情報を整理しているので、是非チェックしてみてください。
・前作のあらすじ
・続編のあらすじ
・キャラクター&キャスト情報
(キャストコメント、岡田プロデューサーのキャスティング秘話)
原作は、「週刊少年マガジン」で連載され、累計発行部数7000万部(3月時点)を超える和久井健氏の人気コミック(完結済、31巻)。“ヤンキー×タイムリープ”という斬新な設定が話題を呼び、テレビアニメ、舞台など、さまざまなメディアミックスで人気を集めています。映画版では、「映画 賭ケグルイ」シリーズ、「映像研には手を出すな!」の英勉監督がメガホンをとりました。
どん底の生活を送るダメフリーターの花垣タケミチ(北村)は、高校時代に付き合っていた人生唯一の彼女・橘ヒナタ(今田)とその弟・ナオト(杉野)が事故に巻きこまれ、命を落としたことをニュースで知る。その翌日、駅のホームで何者かに背中を押され線路に転落したタケミチは、10年前の高校時代にタイムスリープする。過去で、タケミチがナオトに「10年後、ヒナタは殺される」と伝えたことで、未来が変化。現代に戻ったタケミチは、死の運命から逃れ刑事になっていたナオトと出会い、「10年前に戻り、『東京卍曾』を潰せば姉を助けられる。力を貸してほしい」と依頼される。
ヒナタを救い、逃げ続けてきた人生を変えるため、タケミチは事故の原因があると思われる最凶の不良組織「東京卍曾」(東卍)に潜入。東卍の総長・マイキー(吉沢)や副総長・ドラケン(山田)ら大切な仲間たちとともに未来を変え、ヒナタを取り戻した。
続編の中心となるのは、原作の人気エピソード「血のハロウィン編」。タケミチの目の前で再び、凶悪化した東卍によってヒナタが殺される。彼女を救う鍵は、東卍結成メンバー6人を引き裂く“悲しい事件”にあった。かつての親友たちは、なぜ戦わねばならない運命になったのか。「君が助かる未来にたどり着くまで、ぜってぇ折れねぇから!」と誓うタケミチは、ヒナタと仲間を助けるために奮闘する。
やんちゃだった高校時代から一転、10年が経ち27歳となった現在は、どん底の生活を送るさえないフリーター。ヒナタの死をきっかけに、彼女と仲間を守るため、負け続けてきた人生を変えるため、タイムリープを繰り返します。喧嘩は弱くても、「絶対に逃げない」という強いハートで相手に立ち向かい、仲間たちの心を動かしていきます。続編「血のハロウィン編」では、自分やヒナタのためだけではなく、同じぐらい大切な存在となった東卍メンバーの運命を変えようと、前作以上に過酷で壮大なリベンジを誓います。
演じる北村さんは、オファー前から原作を愛読しており、「タケミチを演じるなら僕がやりたい!」という思いがあったそう。「タケミチは喧嘩ではなく気持ちだけで、人の心を動かす人なので、自分もそんな座長でいようと心がけました」。
続編について、北村さんは当初から「『血のハロウィン編』までを描く義務がある」という、強い気持ちを抱いていたそう。現場でのアクションづくりに参加したり、新キャストへの気配りも忘れず、永山さんや高杉さんには撮影前の本読みから付き添ったりと、キャラクター同様、北村さん自身の座長としての意識も、格段に進化したようです。プレミアムナイトレッドカーペットイベント(4月6日開催)でも、「自分の役者人生において、10年、20年、30年先にも振り返られる作品を、このメンツで、この同世代でできたことを誇りに思います」「心の底から、今の同世代を背負って立つ仲間がこんなにもいて、すごく心強い。このつながりは、いつまで経っても切れない。切れさせない!と思っています」と、充実した面持ちで話していました。
キャスティングを担当した岡田プロデューサーは、「原作ファンの自分から見ても、まずタケミチ、マイキー、ドラケンが完璧じゃないと、やらない方がいいと思うんですよ」と断言。北村さんのキャスティング理由について、「いかにもヤンキー映画の主演という感じの人に、この作品をやってほしくなかった。ヤンキーじゃないのに、ヤンキーの世界で戦うという話ですから。そういう役に、北村くんはぴったりだと思いました。本人はすごく熱いものを持っているし、幅広い顔を持っていますが、『君の膵臓をたべたい(2017)』の品行方正で純粋な少年というイメージもやはり強くて。そういう顔とは違う北村匠海がすごく見たいなと思いました」と、明かしています。
シリーズを通して、北村さんと絆を深めた岡田プロデューサー。「現場でなにかトラブルが起きたり、大きな決断をするときは必ず匠海くんに相談しています。彼とは企画当時から何度も意見を交わし合ってここまでやってきた相棒。主演であると同時に、もうひとりのプロデューサーと言っても過言ではありません」と、絶対的な信頼を寄せています。「匠海くんはどんなに辛い現場も笑顔で乗り越えられる人。現場で何かひとつつまずいた時でも、なんとか完成させようと全員で持ち上げていくのが私たちのチームで、その中心にはいつも匠海くんがいた」と、周囲から頼りにされ、活力を与える存在となっていたようです。
タケミチがタイムリープを経て出会う、東卍の総長。小柄で童顔ながら、最強の戦闘能力と絶対的なカリスマ性で、不良たちを束ねています。どら焼きが好きだったり、タケミチをからかったりと、やんちゃでお茶目な一面も。現代では学生時代の印象とは一転、東卍の最重要人物として、警察にマークされる存在になっています。続編では、マイキーが胸に秘めたある過去が描かれることに。
演じる吉沢さんは、前作への出演が発表された際に、「マイキーの純粋過ぎるが故の危うさと、時折見せる刺すような冷たい目」と、マイキーの得意技・ハイキックをしっかり再現したいと宣言。「友情や背負っているもの、原作のなかでも大切に描かれている人間としての魅力を丁寧に演じようと意識しました」と、内面の表現へのこだわりも。決起集会イベント(3月2日開催)の場で、「確実に前作を超える作品になっている。僕らの、いまのところの最高傑作ができた」と、続編にも自信をのぞかせています。
岡田プロデューサーは、「吉沢くん以外に、この世界でマイキーを演じられる人、いないと思うんですよ。小柄な感じで、かわいい顔をしていて、最強。最初から『マイキーは吉沢くんしかいない、断られたらこの企画自体を止めよう』と思っていました」と、念願のキャスティングであったことを明かしています。
マイキーと同じく、タケミチがタイムリープを経て出会う、東卍の副総長。マイキーの幼なじみで、固い絆で結ばれています。マイキーのストッパーであり“良心”。何よりも友情を大切にする懐の深さで、仲間たちからも慕われています。続編では、ドラケンの新たな一面が描かれます。
演じる山田さんは、ドラケンのトレードマークでもある金の辮髪、左のこめかみにある龍の刺青、ピアスなどを完全再現。より原作のビジュアルに近付けるため、ブーツのなかにソールを入れて身長を15センチ上げ、ほぼ爪先立ちのような状態でありながら、アクションも完璧にこなしました。
「見てもらったらわかる通り、やれることは全部やりつくしました」と自信を見せた山田さん。「僕がアニメに寄せて声を作ると嘘っぽく聞こえるのが嫌で、自分のドラケンには嘘があってはならないので、想像ですが心から出る嘘の無い声に気を付けました」と、ビジュアルから声に至るまで、徹底した役づくりを心がけたそうです。続編については、決起集会イベントで、「前作よりも面白くなければいけないし、自分たちで自分たちを超えていかなければ。そうひしひしと感じましたが、このメンバーが揃っていれば大丈夫かなと。みんなの芝居を見ていると、燃えてくる」と、全幅の信頼をにじませました。
岡田プロデューサーは、「山田くんは最初から、『辮髪をやるんだったら、地毛じゃないとやれない』と言ってくれていました。普通に考えたら、あの髪型ができる俳優はそんなにいないですよね。やりたいと思う人はいっぱいいると思うんですが、他の作品のことを考えるとできないということもあるだろうし。『やりたい』と言って本当にやってくれる人は、山田くんしかいない」と、信頼を寄せます。「山田くん本人が、同時期に撮っていた他の作品に頼んでくれて、他の作品をかつらでやってくれたりして。そこまでして、この髪型をやってくれた。それだけ彼がドラケンに息吹を注いでくれたということが、間違いなく伝わる画になっていると思います」。
タケミチのかつての彼女・ヒナタの弟。当初は東卍によって命を落とす運命にありましたが、タイムリープしたタケミチの行動で未来が変わり、現代では刑事として東卍の動向を探っています。タケミチはナオトと握手することで現在と過去を行き来することができ、ふたりはバディとして、ヒナタを救うために奔走。続編では、再び姉のために立ち上がり、タケミチとの絆を深めていきます。
演じる杉野さんは、「タケミチがタイムリープをするなかで、ナオトの世界線は僕が想像する以上の歪みや苦しみを伴っているんではないかと思います。いまを必死に生きようと奔走するナオトと、『ナオトのいま』を作っていきたいと思います」と、劇中ではあまり描かれない、タケミチが過去に戻っている間の現在の出来事も想像しながら、撮影に挑んだそう。「24年間のなかのベストオブ握手を北村匠海と交わしたいと思っています」と、熱くコメントを寄せています。
タケミチが高校時代に付き合っていた彼女。天真爛漫で明るい性格で、喧嘩ばかりのタケミチを心配し、優しく励まします。東卍の抗争に巻きこまれて命を落とし、タケミチは彼女のために、運命を変えようと決意。続編では、未来が変わった現代でタケミチと再会し、ふたりの愛おしい時間が描かれます。しかし、そんな幸せは長く続かず、再び東卍によって命を奪われることに。
演じる今田さんは、前作の演技を評価され、第45回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。出演発表時には、「私が演じるヒナタは1本芯が通った、まっすぐで太陽みたいな女の子。出演者はほぼ男性ばかりで喧嘩のシーンも多いですが、そのなかでヒナタの存在がホッとできる場所になればいいなと思っています」と意気込んでいました。
北村さんは、タケミチとヒナタのシーンについて、「ヒナタの空気に包まれていく感覚」で撮影をしていたと述懐。岡田プロデューサーも、「ヒロインとしての風格が前作より増していた」と、太鼓判を押しています。
“狂犬ヤンキー”と呼ばれるほど喧嘩が強い、高校時代のタケミチの天敵。タケミチら同級生5人グループ「溝高五人衆」を、暴力で支配していました。前作では、東卍に属していたものの、素行の悪さからマイキーやドラケンに見放され、宿敵である「愛美愛主(メビウス)」に寝返ることに。最終的に両者の決戦のさなか、何度でも立ち向かってくるタケミチに敗れました。
続編では、原作にはない映画オリジナルの演出で、サプライズ登場を果たしています。岡田プロデューサーは、「監督、スタッフ陣たちと話をしているなかで、『ここで、キヨマサ登場!っていうのはどうですか?』ということでワンポイント、原作とは少し違う起爆剤として再び襲来して頂きました」と再登場の裏側を明かし、「前作の“あの”キヨマサくんを忘れたつもりはありませんでしたが『強いパンチ』どころじゃなかったですね。メガトンパンチでした(笑)」と絶賛。英監督も、「渋高最恐のキヨマサくんはホント楽しそうでした。キヨマサくんがタケミチにオラると第1作がブワッとよみがります。マジで高校のヤバい先輩にバッタリ会った感じでした」と語っています。
演じる鈴木さんは、「キヨマサというキャラクターは悪役ですが、せっかく演じさせてもらうからには皆さんの記憶に残るような際立った“ワル”にしたい」とコメント。自ら「なんてひどいやつなんだ!」という印象だったと明かすほど、これまでになく凶暴かつ卑劣な役で新境地を開きました。「本当に卑劣なキャラクターなので、振り切って演じないとかえって作品をダメにしてしまうと思っていました。なので、撮影中は一切の良心を捨ててタケミチと対峙することを意識していました」と振り返っていました。
高校時代のタケミチの親友。赤髪リーゼントのライトヤンキーだった高校時代とは一転、現代では見る影もなく変わり果てたビジュアルに。東卍幹部として、タケミチの前に姿を現します。前作では未来が変わり、美容師の夢を掴みましたが、本作では再び衝撃の姿で登場します。
演じる磯村さんは、「アッくんは、未来と過去の間で“陽”から“陰”へと、同じ人物なのに異なるキャラクターへと、大きく変ぼうを遂げます。過去では赤髪リーゼント、未来ではやせ細った(トーマンの)幹部になり、外見の変ぼうも多い。大切な仲間=タケミチの心に何を投げられるかを考えながら、外見も内面もしっかり変化させて挑みたいです」と意気込んでいました。その言葉通り、磯村さんは前作で、短期間での減量を敢行。黒髪オールバックで、全身に入れ墨が施され、やつれて生気を失った現代の姿を作り上げました。
岡田プロデューサーは、アッくんについて、「全キャラクターのなかでいちばん、タイムリープの時間軸に翻ろうされる男なんですよ。タケミチのアクションで、人格がどんどん変わっていく、いちばん影響が出る役。アッくんの変ぼうで、タケミチの行動を確認していく物語ですから。『ひとりで何役やるの?』というくらい、すごく幅広くて難しい役どころ」と、その難易度の高さを解説。さらには、「キャスト同士の関係性が絶対に作品に現れる」という思いもあり、高い演技力を誇り、なおかつ主演の北村さんと個人的な結びつきがある磯村さんに、役を託したそうです。
東卍のまとめ役である、弐番隊隊長。タケミチにとって頼れる存在で、マイキー&ドラケンも厚い信頼を寄せています。結成メンバーでもあり、東卍の黒いトップク(特攻服)を仕立てました。
演じる眞栄田さんは、「人気があってとことん面白い原作ゆえにプレッシャーは大きいですが、個人的に大好きな三ツ谷を演じられることにすごく興奮してます。漫画の魅力と実写の魅力のバランスをしっかり取りつつ、三ツ谷の性格はもちろん、髪型や服装、佇まいなどの見た目の説得力も大事にして演じていきたいです」と意気込んでいました。
東卍と敵対する、喧嘩が強い謎の不良。前作では、長内率いる「愛美愛主」に所属し、同じく「愛美愛主」の稀咲鉄太(キサキ)とともに暗躍し、東卍と抗争を繰り広げました。本作では、新たな敵対組織「芭流覇羅(バルハラ)」のナンバー2として、再び東卍の前に立ちふさがります。
演じる清水さんは、かねて原作ファンであり、「魅力的なキャラたちのなかでもお気に入りの半間を演じることができて幸せです。ここまでワルな役は初めての挑戦です。そして、今回人生初の特攻服も着ます。外見もガッツリ寄せて、狂っていきますので」と、アピールしていました。
現代の東卍を支配する最重要人物。前作では「愛美愛主」の幹部でしたが、続編では「愛美愛主」の元メンバーを引き連れ、まさかの東卍入りを果たし、参番隊隊長に就任します。再び凶悪化した東卍の元凶と思われるキサキの思惑を探るため、タケミチは奔走します。
演じる間宮さんは、「決していい子たちの話ではないですが、“男を学ぶ漫画”だなと思いましたし、彼らなりの信念や価値観がきっちり描かれている作品だなとも思いました」と、原作の印象を述懐します。「登場人物は皆、喧嘩が強くて心のなかに覇気を持っているけれど、僕が演じるキサキにはそのなかでも特に容赦の無さみたいなものがある。不良、仲間、友情。シンプルで熱いお話なんですが、そこには暗い影も確実に落ちていて。その象徴が稀咲だと思いますし、この群像劇のなかでひとりだけ独立したような存在になればいいなと思っております」と分析していました。
続編では、キサキというキャラクターが、より深く描かれます。間宮さんは、「前作での稀咲は東京卍會からは離れた立ち位置で、撮影の日数も少なく少人数でのシーンばかりだったので、今回の撮影でようやく映画『東京リベンジャーズ』の雰囲気に触れたという感じがしました」「前作はポイントでの出演でセリフの数も限られていた分、得体の知れなさが強調されていましたが、今作は割と出るし動くし喋るので、稀咲の不気味さを維持するのに苦労したような気がします」と、キサキという役や立ち位置の“変化”に言及しています。
岡田プロデューサーは、いわばタケミチの敵として対峙するキサキ役を、間宮さんに託した理由について、以下のように語っています。
「タケミチ、ドラケン、マイキーにとっての最大の敵、1番のラスボスはキサキなんです。その強大さ、ただずる賢くて姑息なだけじゃないオーラがほしくて。間宮さんとは『帝一の國』でもご一緒したんですが、彼の独特の存在感、妖しい佇まいは、僕や英監督が求めたキサキ像にぴったりだったので、お願いしました。間宮さんはすごく気さくで優しい方で、キャストの皆とも仲が良いんです。(中略)かっこいいんですよ、間宮さんって。映画のキサキは、原作とは全く違うかっこよさがあって。間宮さんが演じることで、ただ裏で絵図を描いているだけじゃない怖さや、彼独自の不良のスタイルがすごく出ていると思います」
東卍結成メンバーである壱番隊隊長。喧嘩がめっぽう強く、長い髪と八重歯が特徴的。無頼で破天荒な一方、愚直で仲間思いな一面もある。東卍を脱退し、「芭流覇羅」に加入することで、東卍の面々の心を乱す。
演じる永山さんは、「原作を読ませていただいて、場地はすごく芝居のしがいがある役だなと思った一方で、この役を俺が演じたらどうなるんだろう?と同時にプレッシャーや不安も感じていて、正直楽なシーンはひとつもなかったです」と、人気キャラクターゆえの重圧を感じていたそう。
岡田プロデューサーは、「場地の独立した複雑なキャラクターに、永山さんはぴったりだなと思ったんです。無邪気で子どもみたいに笑っているかと思えば、実は裏で真剣に考えている」と、起用理由を説明。さらに、場地のトレードマークである尖った犬歯を再現するため、特殊メイクチームが、装着してもセリフを話せるように前の部分が空いた、特殊な形の非常に薄いマウスピースを独自開発したそう。
「永山さんは撮影が始まるまでの期間、そのマウスピースを付けたまま、ずっと生活してくれたんです。付けていることを忘れられるように撮影と関係のない時間も付けてくれた。人に見えないところで努力する部分が、すごく場地と通じるなと思いますし、キャスティングに答えてくれて本当に良かったなと思います」
鈴の付いた揺れるピアスと、首元の虎のタトゥーが特徴的な、東卍結成メンバー。マイキーに強烈な恨みを抱き、東卍を敵視している。場地と起こしたある事件をきっかけに少年院に収監されていたが、出所後、東卍崩壊を画策して、「芭流覇羅」のナンバー3となった。
演じる村上さんは、オファーが来る前に原作を読んでいた当初から、自身に一虎をイメージしていたそう。「お話をいただいた時には、いろいろな気持ちがよぎりました。自分なりにですが、必死に取り組んだ一虎です」と、コメントしています。
岡田プロデューサーは、「原作の和久井先生と会話していた時に教えてもらった一虎のイメージは、『全然喧嘩しなさそうで、イケメンで不良っぽくないのに、キレると1番怖いヤツ。さらっとしているのに、めっちゃ怖いという二面性がある人』と聞いて、最初に頭に浮かんだのが虹郎くん。無邪気でかわいらしい方なんですが、現場に入り、カメラが回ると一瞬で一虎になっていく。匠海くんも吉沢くんも皆、虹郎くんへの信頼がすごく厚くて、『一虎は虹郎しかいない』という思いがありますね」と、そのハマりぶりを絶賛しています。
東卍の壱番隊副隊長。見た目に反して喧嘩っ早く、高校入学早々、周囲の不良を圧倒する。その報復を受けそうになっていたところを、場地に救われ、彼に憧れて東卍入りを果たす。「芭流覇羅」に寝返った場地を奪還するため、タケミチに協力する。
演じる高杉さんは、ヤンキー役に初挑戦。「前作の勢いと熱さが忘れられず、新入生として登場させて頂くことになった今作ですが、キャストの皆さん、スタッフの皆さんの熱は変わらず……、作品に参加することが出来て嬉しく思います。映画の中で千冬として奮闘できました」と、振り返っています。
岡田プロデューサーは、原作者の和久井氏にヒントをもらいながら、現代におけるナオトと同じ、タケミチにとっての相棒として、千冬を位置づけました。
「千冬は、場地のパートナーであることと同じくらい、タケミチの相棒であるという位置づけが大切でした。そこで、謙虚で誠実でひたむきで、匠海くんとも共演しており、公私ともに交流のある真宙くんが思い浮かびました。もともとビジュアル的にもぴったりだったこともあり、彼に声をかけました。最初は、ヤンキーになれるのかなと思うぐらい、ヤンキーの要素がなかったんですが(笑)彼はカメラを向けられると豹変するタイプですね。カメラが回っているうちはずっと千冬で、本来の真宙くんの雰囲気は全く見えない。カメラが止まると、本当に優しい大人しい青年に戻るので、良い意味で恐ろしい男だなと思っています」
マイキーの兄。原作ファンの間でも「最も泣ける」と語り継がれる「血のハロウィン編」において、東卍結成メンバーの運命を大きく狂わせる“悲しき事件”の鍵を握る重要人物。前作で、マイキーはタケミチと初めて出会った際、自分よりも明らかに強い相手に対して何度でも立ち上がり、果敢に挑んでいくタケミチに、「タケミっち、兄貴に似てる」と、兄の姿を重ね合わせた。嬉しそうだが、どこか寂しげに語るマイキーが印象的に描かれ、兄の存在が彼に多大な影響を与え、心の拠りどころでもあったことを物語っていた。
演じる高良さんは、「前作がとにかく面白くて。俳優のエネルギーも半端なくて。その作品の続編に自分が真一郎として出演するなんて夢にも思っていなかったです。以前、違う作品で従兄弟同士の役を演じた吉沢亮くんと、今回はマイキーの兄貴役ということで兄弟です。そこに縁を感じて嬉しかったですね」と明かしています。その言葉通り、高良さんと吉沢さんは、大河ドラマ「青天を衝け」で従兄弟同士を演じていました。撮影に参加して、「現場の熱の高さを感じる事ができました。その熱の高さは相当なモノだったので、きっと今回もすごいものができていると思います。楽しみにしていてください」と、自信をのぞかせている。
英監督は「大事な大事な最後のピースがガチンとハマった感じでした」と、確かな手応えを感じた様子。岡田翔太プロデューサーも「最強の総長マイキーの兄であり、今作において最も重要な鍵となる真一郎という役は一瞬ではありますが私たちにとって絶対に手を抜けない存在でした。高良さんはその意図を明確に汲んで、一瞬でこの作品に溶け込んでくれたように思います」と、その圧倒的な存在感に太鼓判を押しています。
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