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石原さとみ、出産後初の主演映画「ミッシング」24年公開 “娘の失踪事件”で翻弄されていく母親役「今の私だからこそ、できる役」

2023年4月4日 07:00

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憧れの吉田恵輔組で1年9カ月ぶりに芝居に挑む
憧れの吉田恵輔組で1年9カ月ぶりに芝居に挑む
(C)2024「missing」Film Partners

石原さとみが主演を務め、「ヒメアノ~ル」「空白」の吉田恵輔監督がメガホンをとる新作映画「ミッシング」の制作が決定した。スターサンズが企画し、2024年に全国公開。撮影は3月23日より開始している。

出産後初の映画撮影として1年9カ月ぶりに芝居に臨んだ石原。演じるのは“我が子が失踪し極限まで翻弄されていく母親役”だ。「母となった今だからこそできる」「大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きて行きます」と決意を表明し、体当たりで挑む。

とある街で起きた少女の行方不明事件。あらゆる手を尽くして娘を探すも、有力な情報も手掛かりも無いまま既に3カ月が経っていた。娘が行方不明になった時、母・沙織里(石原)は好きなアイドルのライブに足を運んでいた。その事実と茶髪メッシュの風貌から、ネット上では「ライブ狂いで育児放棄の母」という誹謗中傷の投稿がなされ、苛立ちを募らせていく。

さらに日が経つにつれ、徐々に冷静になっていく夫との温度差を感じ始め、夫婦喧嘩が絶えなくなっていく。事件発生当初こそメディアも大きく取り上げ注目を集めていたが、時間が過ぎるほど世間も興味を失っていき、マスコミの関心も薄れていく。そんな中、地元のテレビ局だけは奔走する沙織里の取材を続けていた。

事件をきっかけに崩壊する「日常」や、辛く悲しい現実に直面する母親とその家族たちの姿、事件を「題材」として扱い、視聴率を獲るために「偏向報道」に舵を切ってしまうマスメディアの姿、野次馬的興味本位で溢れる心無い言葉が満ち溢れる現代社会の闇を描いていく。

企画は、故・河村光庸プロデューサーのもと、「新聞記者」「MOTHER マザー」「ヤクザと家族 The Family」などを生み出してきたスターサンズ。吉田監督とは「愛しのアイリーン」「空白」に続き3度目のタッグとなる。常に観客に衝撃を与え、想像力を刺激する作品を発表し続ける吉田監督だが、今作でもオリジナル脚本を執筆。「執筆中に何度も手を止めた」「自身のキャリア史上、最も覚悟をもって挑んだ」と語る意欲作となっている。

主演の石原は、「6年前、吉田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました」と明かし、「そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました」と長年の思いが叶った喜びを語る。吉田監督は石原の起用について、「脚本を書いた時、いちばん思い浮かばない人をキャスティングしてみたかった」と振り返り、「主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います」「しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら」とコメントを寄せた。

石原、吉田監督のコメント全文は以下の通り。


6年前、吉田監督に、どんな役でもいいから一緒に仕事がしたい、と直談判しに行きました。

そこから数年後、この作品の連絡を頂き、嬉しさのあまり叫びました。

妊娠出産を経て、ついに憧れの吉田組で1年9か月ぶりのお芝居を今しています。

我が子という自分の命よりも大切な存在を知った今、この役柄は本当に辛く苦しく精神が削られます。

ですが、今の私だからこそ、できる役です。

大きな覚悟を持って最後まで沙織里を生きていきます。


吉田恵輔(脚本・監督)】

本作は自分のキャリアの中で最も覚悟のいる作品になります。

執筆中から何度も手を止めてしまうほど、辛く苦しい現実を描きました。

主演の石原さんを筆頭にキャスト達はメンタルが削られる芝居の連続だと思います。

しかし、どんな状況でも前に進む強さ、他者への想像力や共感。

人間の愚かしくも美しい瞬間を撮影できたら幸いです。

どうか我々の覚悟が皆様に届きますように。

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