眞田康平監督作「ピストルライターの撃ち方」6月17日から公開 再び原発事故が起こった地方が舞台の群像劇
2023年3月29日 15:00

「しんしんしん」(東京藝術大学大学院映像研究科修了作品)や「サヨナラ家族」(ndjc2018)を手掛けた眞田康平監督の長編第2作「ピストルライターの撃ち方」が、6月17日から劇場公開される。特報、新規ビジュアルのほか、今泉力哉監督らの推薦コメントも披露された。
オール宮城県ロケにて撮影された本作は、再び原発事故が起こった地方を舞台に、ヤクザの下で除染作業員を運ぶチンピラ、ムショ帰りの親友、出稼ぎ風俗嬢による共同体の再生と崩壊を描いた群像劇。主演は、瀬々敬久監督作品に多数出演し、自身で劇団「狼少年」を主宰する奥津裕也。中村有、黒須杏樹のほか、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」で知られる杉本凌士、高橋ヨシキ監督作「激怒」の小林リュージュ、安楽涼監督作「夢半ば」の柳谷一成が出演している。


遠くない未来、地方で再び原発事故が起こった。しかしその隣町では一見変化のない生活が続いている。ピストル型のライターで煙草に火をつけるチンピラの達也は、ヤクザの下で立入禁止区域の除染作業員をタコ部屋まで運ぶバンの運転手をしている。そんな彼の下に、刑務所に入っていた親友の諒と出稼ぎ風俗嬢のマリが転がり込んできて、行き場の無い3人の共同生活が始まった。
「ピストルライターの撃ち方」は、6月17日から渋谷ユーロスペースで劇場公開。コメントは以下の通り。
不器用にしか生きられない人たちの間に生まれるおかしさや温かさがあって好きです。映画『しんしんしん』を見て、とても惹かれた奥津裕也さんと眞田監督の関係、また、奥津さんと中村有さんとの間に流れる空気がとても魅力的でした。現実の世界では2度目の原発事故が起きませんように。
眞田康平監督は、どうしようもない人間のどうしようもない優しさを描くのが上手い。
「しんしんしん」の時にも思ったのだけれど、登場人物に愛おしさを感じずにはいられないのだ。そして、奥津裕也が人間味があって静かで、とても良い。
演劇的な企みが奏功している。
寓意に満ちた近未来、絶望的な閉ざされた舞台で男たち女たちが罵り合う。
救いを求めず、重い荷物と向き合い、未来のない未来を語る主人公の虚しさが切なく愛しい。
タガが外れてしまった現世(いま)を生きる我々が見るべき青春映画である。アメリカンニューシネマの臭いがする。
(C)映画「ピストルライターの撃ち方」製作委員会
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